業界、職種、待遇だけ見ていては叶わない
あなたとマッチする企業と出会うために
注目すべきふたつの観点
〜悩める就活生、“採用エンゲージメント”に出会う〜

※前編・後編の2回に分けて掲載します
前編はこちらから

「自分に合う企業に就職したい」と就活生なら誰でも願うもの。
でも、それは決して簡単ではありません。 企業の選び方に迷いを抱える就活生もたくさんいるでしょう。


“カルチャー” “ジョブスタイル”に優劣はなし
あなたにとってのベストを探る


――採用エンゲージメントの考え方で、企業の実態をちゃんと知ることができそうです。カルチャーとジョブスタイルから判断する上で、気を付ける点はありますか?

D ひとつは、絶対的に良いカルチャーもジョブスタイルもないと認識すること。「他の人がこういう会社が良いって言っていたから」と世間の評判に流されるのはもったいないことです。あなたにフィットする職場を選べるのはあなただけです。

自分の性格や希望も14のモデルで考えてみるといいでしょう。これまでの経験を振り返ったり、これからどうなりたいかを考えたり。なににワクワクするのか、なににストレスを感じるのか。あなたがフィットするカルチャー、ジョブスタイルを探って、企業の結果と照合してみてください。エントリーシートのいわゆる“ガクチカ”も、本来は自分を理解するために使ってみましょう。

――“ガクチカ”は、目立ちやすい内容でアピールできればと考えていました。自分を分析するヒントにもなるんですね。

D もうひとつ、100%のフィットを求めてはいけません。全て望む通りになる企業はなかなかありません。自分の中の優先順位を決めましょう。

企業や自分に対して、「こうだ」と決めつけるのも避けましょう。就活が進むうちに、企業の印象も自分の考えも変わるのが当たり前。お互い相手を完全に知ることはできませんから、あくまでも理解を深める手がかりのひとつだと考えてください。 ただし、カルチャーとジョブスタイルは、たくさんある手がかりの中でも、自分に合う企業を見つけるために最も注目すべきものだと思っています。14のモデルをうまく活用してもらえたら嬉しいです。

――ありがとうございます!就職先を決めていく道筋が見えてきました!

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協力
株式会社パフ
http://www.puff.co.jp/

株式会社ビジネスリサーチラボ
http://business-research-lab.com/
代表取締役 伊達 洋駆
神戸大学大学院経営学研究科 博士前期課程修了。修士(経営学)。2009年にLLPビジネスリサーチラボ、2011年に株式会社ビジネスリサーチラボを創業。以降、組織・人事領域を中心に、民間企業を対象にした調査・コンサルティング事業を展開。研究知と実践知の両方を活用した「アカデミックリサーチ」をコンセプトに、組織サーベイや人事データ分析のサービスを提供している。