就活もデジタル管理が主流の昨今。それでもおすすめしたいのが、就活ノート。明確な目標に向かって一途に前進したい就活だからこそ、自分の進む道を見失わないための方法を見つけておくことも大切です。就活ノートの活用法と、あると心強い「モチベーション・メンテナンスノート」についてご紹介します。
いまなぜ、就活ノートが大事なの?
紙に書くことで解決できるって、本当?
「書くこと」は、自分と向き合う最適な手段
スケジュールはアプリなどを活用してデジタル管理がおすすめですが、業界研究、自己分析、説明会の記録などは、やはり就活ノートが役立ちます。その時自分が気になっていたことや悩み、気づきや学び、心境の変化など、それまでの自分の就活を俯瞰してみることができるからです。ページをめくるたび、少しずつ成長している自分を感じることができるのは、手書きの就活ノートがあるメリット。ふと、次の行動を迷ったり、目標を見失った時、それまでのページを振り返ってみると、その答えが見つかることもあります。
就活に必要なのは、自分を客観視すること
ただし、無秩序に書き込むだけでは、のちのち見返したい時に困りますよね。就活のゴールまで自分の支えとなるノートにするためには工夫が必要!まずは、誰でも簡単にできる2つのポイントに注意してみましょう。
1)タイトルをつける
何について書いてあるのかがひと目でわかるように、必ずタイトル(見出し)を立てましょう。太字で、飾り括弧を付ける、色を変えるなど、目立つように書きます。
例:参加予定の企業説明会の前日、準備のために企業の事業内容や経営理念などをノートに記入したい場合
【〇〇〇〇株式会社 企業説明会 事前準備】
2)月別にインデックスシールを貼り、過去ページを見返しやすくする
就活ノートは、何でも書き込めるメモ的な使い方が一般的ですが、どこに何を書いたかが分からなくなってしまうストレスも…。そこで、記録した月別にインデックスシールを貼っておき、見返したいと思った時にノートに記入した時期から該当のページを見つけられるようにしましょう。例えば、<〇〇株式会社の企業説明会の内容を振り返りたい>場合、スケジュール帳で日時を確認し、就活ノートのインデックスシールを頼りにすれば、該当のページがすぐ見つけられます。
インデックスシールは、一般的にノートの外側に飛び出すタイプが多いのですが、シールが引っ掛かって破れたり、見た目が劣化しやすくなることもあります。気になる場合は、ページの端からの飛び出さないタイプを選ぶのもおすすめ。カラーバリエーションが豊富な商品もあり、月ごとに色分けするのもよいでしょう。
就活ノートに、もう1冊プラスするとしたら
就活ノートにもう1冊、ぜひ作ってもらいたいノートがあります。やる気になれない時や壁にぶつかった時、停滞したモチベーションを刺激するための「モチベーション・マネジメントノート」です。
「モチベーション・マネメントノート」とは
※以下「モチ・マネノート」
思うように選考が進まなかったり、善戦するライバルの勢いにひるんでしまったり、学業との両立が難しくなったり…。内々定までの道のりは、たびたび不安や焦りにかられて、紆余曲折するのが就職活動の辛いところです。とはいえ、目指すゴールにたどりつくためには、モチベーションを自分自身でコントロールしながら前進するほかありません。そのために、役立つのが「モチ・マネノート」。うまくいかず「次に何をしたらいいのか分からない」となった時、ノートを開いて自分自身と向き合います。頭の中だけで考えていては、もやもやはなかなか晴れません。言語化してノートに整理していきましょう!
「モチ・マネノート」の使い方
STEP1~5に沿って書き出します。
STEP1【現在の自分】
まずはいまの自分の気持ちを、端的に表現してみる。
例:落ち込んでいる、やる気がでない、選べない、自信がない、人と比べて劣等感など
STEP2【きっかけ・原因】
STEP1の気持ちになった出来事について書いてみる。
例:親友の○○がひと足早く内々定、〇〇〇〇株式会社の面接で、自分の伝えたいことが伝わらなかった、インターンシップでの出来事、家族や友人からの一言など
STEP3【なぜ】
STEP2の出来事に直面して、どうしてSTEP1の気持ちになったのかを書き出す。
例:<親友の○○がひと足早く内々定の場合>大事な親友からの朗報がうれしい反面、素直に喜べない自分にモヤモヤする。自分の就活はどうしてこうも上手くいかないんだろう…。比べたって仕方がないけれど…。これから面接が続くけれどどんどん自信がなくなってきた…。
STEP4【どうありたいか】
STEP3を踏まえて、“では、自分はどうありたいのか”を書き出す。
例:まずは面接を成功させたい!自分も内々定を掴み取りたい!
STEP5【そのためにはどうすればよいのか】
STEP4を踏まえて、そのためには何をするべきなのかを考え、具体的な行動指針を書き示す。
例:くよくよ考えるのはやめよう。まずいま、自分にできることは、〇日後に迫った面接の準備だ。失敗することばかりを考えずに、うまくいくイメージを膨らませて面接に臨むんだ。親友の〇〇に会ったら、面接の話や内々定が決まった時の話を聞いてみよう!
いかがでしょうか。
発端となったできごとのこと、いまの自分の心境をノートに書くことで、自分の中にあった気持ちが外に表れ、客観的に自分の姿を見つめることができます。頭の中だけで考えていると、負のループからはなかなか抜け出せないものです。また、モチベーションが下がってしまった理由についても深く考えてみると、それまで一生懸命頑張ってきたからこその落胆だと気付けるでしょう。失いかけた自信も取り戻せるはずです。そしてその次に、どうしたらよいか考え、実践しようと自分を奮い立たせます。ここまで来たら、問題解決も間近。モチベーションも上向きになるのを実感できるでしょう。
さいごに
様々な情報に溢れ、ライバルとの競争意識に疲れてしまうこともある就職活動。自分の軸が揺らいでしまった時、ノートが果たす役割は図りしれません。紙に書くことは、いつでもどこでもノートさえあればできます。便利なデジタル管理とアナログな就活ノートのいいとこどりで、目指すゴールまで突き進みましょう!