就活を成功させるためには、志望動機で熱意やこれまでの経験をアピールすることが重要です。しかし「志望動機の書き方がわからない」と悩んでいる方も多いでしょう。
そこで、この記事では志望動機の書き方を解説します。重要なポイントやNG例も紹介するので、志望動機に自信がない方は最後までご覧ください。
志望動機の基本構成
志望動機の基本構成は以下の通りです。
- 志望する理由
- 志望する理由を裏付けるエピソード
- 入社後に実践したいこと
- 締めくくり
志望する理由
志望動機ではその会社や職種に対する興味と、そこで働きたいと思った具体的な理由を記載することが重要です。これにより、自分がその職に対してどれだけ情熱を持っているかを企業側に示すことができ、意欲的な人材として評価される可能性が高まります。
志望する理由を裏付けるエピソード
志望する理由を書いたら、その理由を裏付けるエピソードを記載しましょう。志望する理由を裏付けるエピソードを盛り込むことで、採用担当者に強い印象を与えられます。たとえば、メーカーを志望する理由として「製品開発における環境問題への配慮に共感いたしました」と記載するのでは熱意が十分に伝わりません。
しかし「大学時代に環境問題に取り組む研究室で実施していたプラスチック廃棄物を減らす研究の経験を活かして、貴社の環境に配慮した製品開発に貢献したい」と具体的に述べることで、あなたの志望度の高さを強くアピールできます。
入社後に実践したいこと
志望理由を具体的に記載したら、入社後に実践したいことを書きましょう。どのような貢献をしたいのかを具体的に示すことで、その企業に対する志望度と熱意をアピールできます。たとえば、志望動機に「貴社のデジタルマーケティングの強化に貢献したい」と書く場合、具体的にどのスキルや手法を使って貢献するかが明確でないため、採用担当者は具体的なイメージが湧きにくいです。
一方で「入社後はウェブ解析のスキルを活用して、貴社のオンライン広告の効果を分析し、改善提案を行いたい」と記述すれば、採用担当者にはあなたが具体的にどのように貢献できるかイメージしてもらえます。
締めくくり
入社後の展望を記載したら、最後に締めくくりの文章を書きましょう。締めくくりをしっかりと記載することで、自分の志望理由を再度強調し、採用担当者に対して強い印象を与えられます。
関連記事:【例文あり】志望動機の締めくくり方15選!内容や注意点も解説
志望動機を書くときのポイント
志望動機を書く際は、以下の5点を押さえておくことが重要です。
- 結論から書く
- 具体的な内容を書く
- 適切な文章量でまとめる
- 自分の言葉で伝える
- 提出前に読み直す
結論から書く
志望動機を書く際は、必ず結論から書き始めましょう。結論から書き始めることで何を伝えたいかが明確になり、スムーズに内容を理解できるようになります。ビジネスでは結論から書き始めることを「結論ファースト」と呼び、業界・職種問わず重要視されています。入社後も必要になる考え方なので、就活のうちから意識するのがおすすめです。
具体的な内容を書く
志望理由はできるだけ具体的に書き、単なる一般論や抽象的な表現でないことを示すことが大切です。たとえば「貴社の製品に興味があります」と書いた場合、採用担当者はどの程度興味があるのかが理解できません。
一方で「記者が開発した新型エコカーの環境に配慮した設計に大変興味を持ちました。大学での環境工学の専門知識を活かし、貴社で持続可能な車の開発に携わり、CO2排出量削減に貢献したいです」と具体的に述べることで、採用担当者に志望度が高いと認識してもらえます。そのため、志望動機に説得力を持たせるためにも、志望動機には具体的な製品名・専門知識・スキル・貢献できる分野を書きましょう。
適切な文章量でまとめる
志望動機は具体的に書く必要がありますが、適切な文章量に収めることも重要です。読み手である採用担当者にとって理解しやすい文章量にすることで、最後までスムーズに読んでもらえます。
文字数制限がある場合は、制限の9割以上執筆することで自身の経験やスキルを十分にアピールし、採用担当者に詳細な情報を伝えることが可能です。文字数制限がない場合は、300文字程度にまとめることで情報を簡潔に伝えられ、採用担当者が全体の内容をスムーズに把握できるようになります。
自分の言葉で伝える
自分自身の思いや個性を伝えるためには、自分の言葉で志望動機を書くことが重要です。書籍やネットの例文を参考にすると、形式的に整った文章が書けるものの、単に真似るだけでは他の就活生と同じような内容になりがちです。そのため、自分ならではの経験や考えを表現して、他の応募者と差別化を図りましょう。
提出前に読み直す
志望動機を書き終わったら、提出前に1度読み直しましょう。執筆時には誤字脱字がないと思っていても、読み直すと漢字や送り仮名が間違っていることはよくあります。誤字脱字やミスが多いと採用担当者に「入社後もミスをするのではないか」と心配させてしまうため、必ず提出前に見直してミスがないかをチェックすることが重要です。
【業界別】志望動機の例文16選
就活生に人気のある16業界の志望動機例を紹介します。
- IT業界
- 広告業界
- メーカー
- インフラ業界
- 物流業界
- 建設・不動産業界
- 総合商社
- 金融業界
- 小売業
- アパレル業界
- 医療業界
- 製薬業界
- 教育業界
- コンサルティング業界
- 観光業界
- 公務員
IT業界
私は情報技術を通じて社会に貢献したいという強い気持ちを持っているため、より大きな影響を与えられる貴社のIT部門で働きたいと考えております。
大学では情報工学を学び、サークル活動ではプログラミングコンテストに出場しておりました。チームで1からアプリを開発し、最終的には最優秀賞を受賞することができました。この経験から技術だけでなく、チームで協力して課題を乗り越えることの重要性を学びました。
入社後はプログラミングスキルと情報工学の知見を活かして、貴社が開発しているAI技術をさらに進化させたいと思っております。特に、人工知能がこれからの社会で果たす役割について深く学んだため、実際に社会問題の解決に貢献するプロジェクトに携わりたいです。
貴社の企業理念である「技術の力で世界を変える」にも強く共感しているため、貴社のIT部門で新しいAI技術を開発したいと思っております。
広告業界
私は広告業界の新しいアイデアで製品を市場に浸透させ、消費者の生活を変える点に興味を持っています。特に印象的だったのは、貴社が実施した「スパークリングウォーターキャンペーン」です。このキャンペーンでは、夏季に向けて野外イベントやSNS広告が展開され、製品の爽やかなイメージと健康への配慮が効果的に伝えられました。
入社後は、大学時代に行なっていた企業のインスタグラム運用代行の知識を活かして、クライアントのブランドをさらに際立たせるような新しいキャンペーンを開発したいです。貴社のクリエイティブで前向きなチームの一員となり、消費者に愛されるブランド作りの一端を担いたいと思っております。
メーカー
私が貴社に興味を持ったのは、モノづくりを通じて実際に社会に貢献できる点に魅力を感じるからです。特に、貴社が2021年から取り組んでいる環境に配慮した製品開発には深く共感しております。
貴社では、大学時代に学んだ環境工学と地域ボランティアでのリサイクルプロジェクトに参加した経験が、貴社のサステナブルな事業に貢献できると考えております。
入社後は環境工学と廃棄物に関する知見を活かして、貴社のサステナブルな製造工程のさらなる改善に貢献したいと考えております。具体的には、エネルギー効率のよい製造方法の研究や、リサイクル可能な素材の使用に関するプロジェクトに携わりたいです。貴社で働くことで、環境工学の専門知識をさらに深め、持続可能な社会の実現に向けて貢献できると確信しております。
インフラ業界
私は、インフラ業界が社会の基盤を支える重要な役割を果たしている点に強い魅力を感じ、貴社で働きたいと強く願っております。特に、貴社が進めているAIを活用したスマートシティインフラの構築や再生可能エネルギーを利用した次世代電力網の開発に深い関心を持っています。
大学では土木工学を専攻し、地域社会のために持続可能なインフラの設計について学びました。ゼミでは、災害に強い都市計画のプロジェクトに参加し、地域住民と協力して地震対策のシミュレーションを実施しました。この経験を通じて、インフラが人々の生活の安全と安心を支える重要な要素であることを再認識し、それに貢献したいという思いを一層強くしました。
貴社では、私の土木工学の知識とプロジェクトで培った実践的な経験を活かし、持続可能で安全性の高いインフラの構築に貢献できると確信しております。特に、貴社が推進しているAI技術を活用したスマートインフラプロジェクトに携わり、地域社会の発展と災害に強い社会の実現に貢献したいと考えています。
物流業界
物流業界に興味を持ったきっかけは、アルバイトでの経験でした。私は大学時代、倉庫での仕分け作業や配送のサポートを行っており、その中で物流がいかに効率的に運営されるかが企業の成長に直結することを実感しました。この経験から、物流業界に強い関心を抱くようになりました。
貴社に魅力を感じたのは、地域密着型のサービス展開と、従業員を大切にする企業文化です。私は地方で育ち、その地域性を活かしたサービスがいかに重要かを理解しています。貴社の取り組みは、ただモノを運ぶだけでなく、地域経済の活性化にも貢献している点が素晴らしいと感じています。
入社後は、アルバイトで培った現場経験を活かし、配送業務の効率化や新しい配送システムの提案に積極的に取り組みたいと考えております。特に、ラストワンマイルの配送をより効率的かつ環境に優しい形に進化させるために、具体的な改善策を提案し、貢献することを目指しております。
建設・不動産業界
私が不動産業界に興味を持ったのは、都市の風景や空間が人々の生活に与える影響に強く惹かれたからです。大学時代に都市計画を学び、フィールドワークを通じて、建物や公共空間がいかに地域社会を形作り、人々の暮らしを豊かにしているかを実感しました。この経験を通じて、都市や地域の価値を高める不動産開発の可能性に魅了されました。
貴社に魅力を感じたのは、単なる物件の提供にとどまらず、地域社会との調和を大切にしながら、持続可能な街づくりを進めている点です。特に、貴社が手掛ける環境に配慮したスマートシティや駅前再開発プロジェクトに深く共感し、私もその一翼を担いたいと強く思いました。
これまでに学んだ都市計画の知識と、環境に配慮した設計理念を活かし、入社後は地域の特性を最大限に活かしたプロジェクトに積極的に参加したいと考えています。
総合商社
総合商社に興味を持ったのは、その多角的な事業戦略と世界中のネットワークを駆使して、新たなビジネスチャンスを切り拓く力に強く惹かれたからです。幼少期からアジアやヨーロッパに住む機会が多く、異なる文化やビジネス慣習に触れる中で、自然とグローバルな視点を持つようになりました。この経験を活かして、国際的なビジネスに携わりたいと考えています。
貴社に特に興味を持ったのは、多岐にわたる事業領域と、チャレンジ精神を重んじる企業文化です。特に、貴社が手掛けるアジア市場向けの食品輸出プロジェクトに強い関心があります。大学では国際貿易の仕組みとアジア各国の食文化に関する研究を行っていたため、その経験を活かして各国の食文化交流や地元産業の発展に貢献したいと考えています。
入社後は、現地スタッフとの密接なコミュニケーションを大切にし、文化や価値観の違いを理解しながら、相互に利益を生み出すビジネスモデルを作りたいと考えています。
金融業界
私が金融業界を目指す理由は、金融業界が経済の原動力となり、社会の成長を支えているからです。幼少期から経済に関心を持ち、特にお金の流れがどのように社会を動かすのかを知りたいと強く思っていました。
貴社を選んだ理由は、他の金融機関と一線を画する革新性にあります。特に、AIを活用した投資戦略の開発において、貴社が業界をリードしている点に大きな魅力を感じています。大学では統計学を専攻し、実際に金融データを用いたプロジェクトを通じて、データ分析のスキルを磨いてきました。これらの経験を活かして、貴社のプロジェクトに貢献できると確信しています。
入社後は、データを活用したアプローチで顧客の資産管理をサポートし、より的確な投資判断を提供できるよう努めたいです。また、金融商品に関する知識をさらに深め、顧客にとって最適なソリューションを提案することで、貴社の信頼を高めていきたいと考えています。
小売業
私が小売業界に興味を持ったのは、日々の生活に直結する業界であり、消費者との直接的な関わりを通じて社会に貢献できると感じたからです。特に、消費者が求める商品やサービスを迅速かつ的確に提供することで、日常生活をより豊かにする役割を果たしている点に強く惹かれました。
貴社を志望した理由は、単に商品を売るだけでなく、顧客体験を重視し、独自の付加価値を提供している点です。大学時代にアルバイトとして接客業を経験し、顧客とのコミュニケーションの大切さや、細やかなサービスがリピーターを生むことを実感しました。貴社のように、顧客一人ひとりのニーズに応え、常に進化を続ける企業で働くことで、自分自身も成長し続けたいと考えています。
入社後は、顧客の購買行動を分析し、それをもとにした販売戦略の立案に携わりたいです。また、現場での経験を通じて、商品展開やサービスの改善提案を行い、貴社のさらなる成長に貢献したいと考えています。
アパレル業界
ファッションが持つ自己表現の力に魅了され、アパレル業界を目指しています。私にとってファッションは、単なる衣服の選択ではなく、自分自身の個性や気分を表現する大切な手段です。特に、着る人の内面を引き出し、自信を与えることができる点に、強い可能性を感じています。
貴社を志望した理由は、そのデザインやブランドコンセプトに一貫性があり、多くの人々に愛され続けているからです。私は大学時代、デザインとマーケティングを学び、同時にインターンシップで実際の販売戦略に携わる機会を得ました。この経験を通じて、商品企画から販売までのプロセス全体に関わることの重要性を学びました。
貴社では、デザインや販売戦略の経験を活かし、多くの人々に自信や喜びを提供する商品企画やブランド展開に貢献したいと考えています。
医療業界
医療業界に興味を持ったのは、人々の健康と命を直接的に支えることができるという、他にはない責任感とやりがいを感じたからです。幼い頃、家族が病気で入院した経験を通じて、医療従事者の皆さんが提供する温かく的確なケアに感銘を受けました。それ以来、医療の現場で人々の力になりたいという想いが強くなりました。
貴社を志望した理由は、患者中心のケアを実践し、ロボット支援手術や先進的なゲノム医療の導入など、常に最先端の医療技術を取り入れている点に強く魅力を感じたからです。大学で生物学と化学を学びながら、ボランティア活動で地域の健康教育に携わる機会がありました。そこで、予防医療の重要性を学び、医療の現場でその知識を活かしたいと強く感じました。
入社後は、患者さん一人ひとりに寄り添いながら、最良の医療サービスを提供できるよう努めたいと考えています。また、最新の医療技術を学び続け、常に自己成長を図りながら、貴社の医療チームの一員として貢献したいです。
製薬業界
私は、人々の健康を支え、命に直結する仕事ができる製薬業界に強い関心を持っています。薬が持つ治療の力は、単なる科学的成果に留まらず、患者さんやその家族にとって希望そのものだと感じています。特に、身近な人が難病と闘っていた経験から、薬がいかに人々の生活に大きな影響を与えるかを実感し、この業界で働くことを決意しました。
貴社を志望したのは、長年にわたり革新的な医薬品を開発し、常に患者さんのニーズを第一に考えている姿勢に共感したからです。大学では薬学を専攻し、研究室では新薬の開発プロセスに携わりました。その中で、厳しい試験を乗り越え、世に送り出される薬の背後にある努力と情熱を学びました。
入社後は、研究開発の現場で新薬の開発に携わりたいと考えています。特に、未だ治療法が確立されていない疾患に対して、新しい治療法を提供するために尽力したいです。
教育業界
教育業界に携わりたいと考えたのは、次世代を担う若者たちの成長に直接関わる仕事がしたいと思ったからです。私自身、学生時代に出会った素晴らしい先生方のおかげで、自分の可能性を広げられました。その経験から、教育の力が持つ無限の可能性に魅了され、自分も誰かの成長をサポートできる存在になりたいと強く思うようになりました。
貴社を志望したのは、ただ知識を教えるだけでなく、子どもたちの個性や才能を引き出す教育方針に共感したからです。私は大学時代、教育学を専攻し、実習を通じて子どもたちと接する中で、彼らの好奇心や学ぶ意欲をいかに引き出すかを常に考えてきました。その経験を通じて、教育の現場では一人ひとりの生徒に寄り添い、彼らの成長をサポートすることが何よりも重要だと感じています。
入社後は、貴社の教育理念を実践し、生徒たちが自ら学び、考える力を身につける環境を提供したいと考えています。また、現場での経験を積み重ねながら、ICTを活用した授業の導入やプロジェクト型学習の推進など、新しい教育方法の提案を通じて、貴社の教育サービスの向上に貢献したいです。
コンサルティング業界
コンサルティング業界に惹かれたのは、多様な企業や組織が抱える課題を解決するプロセスに関わり、具体的な成果を生み出す仕事に魅力を感じたからです。私は、問題解決に取り組むことにやりがいを感じており、データや分析を駆使して最適な戦略を立案することに興味を持っています。
貴社を志望したのは、広範な業界においてクライアントのニーズに応じた柔軟なアプローチを提供している点に共感したからです。大学では経営学を専攻し、ビジネス戦略やマーケティングの分析を通じて、理論と実践を結びつける力を養いました。また、インターンシップでは、広告代理店の課題解決に携わり、プロジェクトの進行をサポートする経験を積みました。
貴社で働くことにより、クライアントのビジネスの成長を支援し、具体的な成果を出すために尽力したいと考えています。特に、データ分析をもとにした戦略提案を行い、クライアントにとって最適なソリューションを提供することで、信頼されるコンサルタントを目指したいです。
観光業界
私が観光業界に興味を持ったのは、旅が持つ人々を結びつける力に心を動かされたからです。異なる文化や風景を体験することで、心が豊かになり、人生に新たな視点をもたらすことができると考えています。私自身も旅行が好きで、訪れた場所での出会いや発見が自分を成長させてくれると感じてきました。
貴社を志望した理由は、単に観光サービスを提供するだけでなく、訪れる人々に特別な体験を届けようとする姿勢に共感したからです。大学では文化人類学を学び、さまざまな地域の伝統や歴史について理解を深めました。その知識を活かし、観光業界で働くことで、世界中の人々に日本の魅力を伝え、素晴らしい思い出を提供したいと考えています。
入社後は、訪れる人々が感動し、記憶に残るような観光プランを提案したいです。また、地域との連携を強化し、観光業を通じて地方の活性化にも貢献したいと思っています。特に、観光地の持つ歴史や文化を深く掘り下げたツアーを企画し、訪問者がその土地に対してより深い理解と愛着を持てるようなサービスを提供したいです。
公務員
私が厚生労働省を志望する理由は、社会保障と労働政策を通じて、国民全体の福祉向上に直接貢献できる点に魅力を感じたからです。また、高齢化社会が進む中で、持続可能な社会保障制度の構築や労働環境の改善に取り組むことは、今後ますます重要になると考えています。
貴省を志望したのは、幅広い分野にわたる政策を通じて、国民一人ひとりの生活に直接的な影響を与える仕事ができるからです。大学では社会福祉学を専攻し、高齢者福祉や労働政策について学んできました。その中で、福祉の現場と政策との連携がいかに重要であるかを痛感し、政策立案の立場から社会の課題解決に取り組みたいと考えるようになりました。
入省後は、まず現場の声をしっかりと聞き取り、そのニーズにもとづいた政策を提案したいと考えています。さらに、国民が必要とするサービスを効果的に提供できるよう、行政手続きの改善やデジタル化の推進にも取り組みたいです。
【職種別】志望動機の例文7選
職種別の志望動機例を7つ紹介します。
- 一般事務職
- 営業職
- 接客業
- 大学職員
- 看護師
- 保育士
- 歯科助手
一般事務職
私が一般事務職を志望するのは、組織の円滑な運営をサポートする役割に魅力を感じているからです。事務職は表にはあまり出ないかもしれませんが、組織の基盤を支える重要なポジションだと考えています。私は細かい作業や調整を行うことが得意で、周囲の人々がスムーズに仕事を進められるようサポートすることにやりがいを感じています。
貴社を志望したのは、従業員の働きやすさを重視しながらも、組織全体の効率化や成長を追求している姿勢に共感したからです。大学では経営学を学び、そこで培った組織運営や効率化の知識を活かして、事務業務に貢献したいと考えています。
入社後は、資料作成やデータ入力などの基本的な業務を正確に行うことはもちろんのこと、業務プロセスの改善提案や、書類のデジタル化促進にも積極的に取り組みたいと考えています。
営業職
私が営業職を志望する理由は、直接お客様と向き合い、自分の提案が相手の課題解決やビジネスの成功に繋がる瞬間にやりがいを感じるからです。営業は単に商品やサービスを売るだけでなく、お客様のニーズを深く理解し、最適な解決策を提供することだと考えています。自分のコミュニケーション能力を活かして、信頼関係を築きながら成果を出していきたいと思っています。
貴社を志望したのは、具体的な顧客ニーズに対して誠実に向き合い、個別対応を徹底する姿勢に感銘を受けたからです。特に、貴社の事例を調べた際、地方の製造業者に対し、新製品ラインの開発と展示会でのプロモーション戦略を提案し、売上が半年で20%増加したというエピソードに感動しました。顧客満足度を高めるために、定型的な対応に留まらず、一歩踏み込んだサービスを提供する姿勢に、私も貢献したいと強く感じました。
入社後は、まずは自社の商品やサービスを深く理解し、それを基にお客様一人ひとりに最適な提案ができるよう努めたいです。
接客業
接客業に興味を持ったのは、人と直接触れ合いながら、お客様の満足を形にできる仕事だからです。お客様と直接コミュニケーションを取り、その場で反応を見ながらサービスを提供できる接客業には、他の職種にはないやりがいがあると感じています。私は、親しみやすく丁寧な対応を心がけ、お客様にとって快適で楽しい時間を過ごしていただけるよう努めたいと思っています。
貴社を志望した理由は、接客において「おもてなしの精神」を重視し、スタッフ全員が一丸となってお客様に最高のサービスを提供している点に魅力を感じたからです。貴社の接客理念やトレーニングプログラムを拝見し、常にサービスの質を向上させるための努力を怠らない姿勢に共感しました。
入社後はお客様の喜びを第一に考え、貴社の「おもてなしの精神」を実践することで、リピーターを増やすことに尽力したいと考えています。
大学職員
私が大学職員を志望するのは、教育現場の裏方として、学生や教職員の皆さんが安心して学び、働ける環境を支える仕事に魅力を感じたからです。大学は社会に貢献する人材を育てる場であり、その一端を担えることに大きな意義を感じています。私は、細やかな業務を丁寧にこなすことが得意で、サポート役としての役割を全力で果たしたいと思っています。
貴学を志望したのは、学問と実践のバランスを重視し、社会との繋がりを大切にしている点に強く共感したからです。特に、貴学が取り組んでいる「地域創生プロジェクト」や「企業との共同研究プログラム」には大変興味を持ちました。
入職後は、学生の学びをサポートするため、カリキュラムの調整や学生相談の窓口業務などに携わりたいと考えています。また、業務の効率化やサービスの質向上に努め、貴学の教育環境がさらに充実するよう貢献したいと考えています。
看護師
私が看護師を目指すきっかけとなったのは、家族の入院経験です。家族が病気と闘う中で、看護師の方々が常に寄り添い、心身ともに支えてくださる姿に深く感動しました。その時、看護師という職業がいかに患者や家族にとって心の支えとなる存在であるかを実感し、私もこのように誰かを支える仕事をしたいと思うようになりました。
貴院を志望した理由は、患者中心のケアを徹底し、チーム医療を大切にしている点に強く共感したからです。特に、貴院が実施している「地域連携ケアシステム」では、地域の医療機関や福祉施設と連携し、患者さんが退院後も安心して生活できるような支援体制を構築していることに感銘を受けました。また、貴院の看護部が定期的に行っている研修プログラムや、看護師のキャリアアップを支援する取り組みも魅力的だと感じています。
私の目標は、患者さんの回復をサポートし、家族も含めた全体的なケアを提供できる看護師になることです。貴院での経験を通じて、信頼される看護師として成長し、地域医療の発展に寄与したいと考えています。
保育士
子どもたちの健やかな成長をサポートし、日々の喜びを共有できる仕事に魅力を感じ、保育士を志望しています。幼少期から、近所の子どもたちと遊んだり、妹の世話をしたりすることが大好きで、自然と子どもたちの成長をサポートする仕事に興味を持つようになりました。
貴園を志望したのは、温かく家庭的な雰囲気の中で、一人ひとりの子どもに寄り添った保育を実践している点に感銘を受けたからです。特に、貴園の「自然を大切にし、四季折々の体験を通じて子どもたちの感性を育む」という教育方針に共感しました。私も幼少期から自然と触れ合う機会が多く、その経験が豊かな感受性を育んだと感じています。この方針のもと、子どもたちが自然の中でのびのびと成長できる環境を提供できることに魅力を感じました。
入職後は、子どもたち一人ひとりの個性を大切にしながら、安心して過ごせる環境を作りたいと考えています。また、保護者の方々とも積極的にコミュニケーションを取り、信頼関係を築きながら、子どもたちの健やかな成長をサポートしていきたいと思っています。
歯科助手
私が歯科助手を志望するのは、歯学部で学んだ知識を実際の医療現場で活かしながら、患者さんの治療に貢献したいと考えたからです。学生時代に学んだ基礎知識を、実際の診療に応用しながら患者さんに寄り添い、歯科医師や歯科衛生士をサポートすることに強い興味を抱いています。
貴院を志望した理由は、臨床実習でお世話になった際に、チームワークの良さと患者さん一人ひとりに対する丁寧なケアに感銘を受けたからです。特に、最新の技術を積極的に取り入れ、常に患者さんにとって最良の治療を提供しようとする姿勢に深く共感しました。また、貴院では歯科助手としても専門的な知識を活かせる機会が多く、さらにスキルを磨ける環境が整っていると感じました。
入職後は、歯科助手としての業務を通じて、歯科医師や歯科衛生士と協力しながら、患者さんに安心して治療を受けていただける環境づくりに努めたいと考えています。
志望動機のNG例5選
多くの就活生が書いてしまう、適切でない志望動機の文章を5つ紹介します。
- 貴社のサービスが素晴らしいと感じたからです
- 残業が少ないからです
- プライベートと両立させたいからです
- 貴社の理念に共感したからです
- 貴社で学ばせていただきたいです
貴社のサービスが素晴らしいと感じたからです
単に「サービスが素晴らしい」と書くだけでは、どの点に興味を持ったのかが伝わりません。そのため、もっと具体的な理由や関連するエピソードなどを記載して、志望動機を効果的に伝えることが大切です。
たとえば「貴社の再生エネルギー事業に対する熱意に感動しました。大学で学んだ環境化学の知識を活かして、新たなエネルギープロジェクトの開発に携わりたいです」と書くことで、具体的で説得力がある志望動機になります。
残業が少ないからです
残業が少ない企業に入りたい学生は多いですが、志望動機に直接書くのは避けましょう。このような表現をすると、自分自身のキャリアや企業への貢献意識よりも、勤務条件に重きを置いていると判断される可能性が高いです。そのため、勤務条件に魅力を感じたとしても、志望動機では実現したいキャリアやどのように企業に貢献できるかを伝えることが大切です。
プライベートと両立させたいからです
仕事とプライベートを両立することは大切ですが、志望動機に直接記載するのは好ましくありません。企業側は仕事に情熱を持ち、会社の成長に貢献しようとしている学生を求めているため、私生活を優先していることをアピールするのは逆効果になります。そのため、プライベートを充実させるために在宅勤務の企業や残業が少ない企業を選んでいたとしても、志望動機ではその企業で何を成し遂げたいかを中心に語ることが重要です。
貴社の理念に共感したからです
企業理念に共感した場合は、本当に理念に共感したことを伝えるために具体的に理由を記載することが大切です。なんとなく理念がよいと思っただけでは、面接官に「具体的に理念のどの点に共感しましたか?」と質問された場合、的確に回答できません。そのため、志望動機に企業理念の話題を入れる場合は、理念に共感した理由を具体的に考えておくことが重要です。
たとえば「貴社のお客さま第一の姿勢に共感し、アパレル販売員のアルバイトをした経験から、顧客の満足度を最優先に考える姿勢が貴社の業務に活かせると確信しております」と具体的な経験を結びつけて語ると、一般的な感想ではなく理念に共感して企業に貢献できるということを具体的に伝えられます。
貴社で学ばせていただきたいです
志望動機で自分のスキルアップについて書くのは避けましょう。もちろん、入社後は研修やOJTなどで成長の機会を提供してくれますが、企業は自社の利益のために従業員を育成しています。そのため、自身のスキルアップを最優先にしていると、すぐに転職するのではないかと不安を与えかねません。
さらに、学びの機会に重点を置いていると、成長する機会を待っている受け身の姿勢だと判断される可能性が高いです。そのため、志望動機では自ら積極的に挑戦して、企業に貢献するという思いを伝えることが重要です。
まとめ
この記事では、志望動機の書き方やNG例を紹介しました。志望理由やエピソードを具体的かつ分かりやすく伝えることで、採用担当者にやる気や熱意をアピールできます。そのため、書類選考の通過率を上げたい方は、NG例やポイントを確認しながら志望動機を書いてみてください。