- 説明会や面接でなにを質問したらいいか悩む
- 聞きたいことがあるけれど、うまく質問できない
- なにを聞けば仕事選びで役立つのか知りたい
なにを聞くべきか決めるのはあなた
まず、はっきりとお伝えし、確認してもらいたいのは、就活での質問は仕事選びの指針にするためのものだということ。
なにを聞くかは、なにを基準に会社を選ぶかで違います。
「これを聞けばいい」という絶対的なアドバイスはありません。会社を選ぶために聞くべき事項を自分で決めておき、優先順位をつけて時間の許す限り質問しましょう。
この点をご理解いただいた上で、説明会や面接で聞いておくといいポイントと質問のコツをお伝えします。
入社後の毎日や将来が、はっきりイメージできるまで聞く
給料、休日、福利厚生などは、みなさん気になる点だと思いますが、これらの情報は就活サイトなどでもアピールされている場合が多いもの。公開されている情報は事前に調べておくのが基本です。下調べができているのは、好印象にもつながります。
質問によってぜひ引き出してもらいたいのは、入社したらどんな働き方をするのか。
例えば、製造業の会社なら、「なにを作って、なにに使われているか」は事業説明で分かるでしょう。けれど、「製造」「設計」「生産技術」「品質管理」「営業」など色々な募集職種が並んだ時に、どの仕事がどんな業務をするかは、なかなか思い描けないと思います。分からなくても恥ずかしくありません。人事担当者や先輩社員に納得いくまで聞いてみてください。
働き方を深く知るために押さえるポイント
1) 入社して最初の業務は?
誰にでも仕事を覚える時期があります。入社した日、どんな業務から始まるのか。研修期間がある場合は、その後の流れも確認しておくと安心です。
2) 成長を重ねたらどんな人になれるのか?
この会社で働けば、3年後、5年後にどんな人材になれるのか。努力の先のビジョンも大切です。
3) 先輩のエピソードを深掘り
先輩社員と話す機会があれば、その人の入社してからの経験をじっくりと聞くのもいいでしょう。苦労した、嬉しかった、仲間に助けられた。先輩に起きた出来事はあなたにも起こり得ます。
4) 仕事で出会うのはどんな人たち?
人間関係も気になる点だと思います。配属後どんな人と一緒に働くのか、どんな雰囲気の職場か、お客様や協力会社はどんな人たちか。あなたが関わる人を知っておきましょう。
視点を増やして「質問力」を磨く
質問を考えるのに困るという人は、日頃から練習をしてください。
深い情報を得るコツのひとつは、多角的な視点を養うこと。質問のポイントをたくさん見つけるトレーニングをしましょう。例えば、友達との会話で「へ〜」で終わらせるのではなく、意識的に質問をして会話を続けるようにする。あるいは、書籍、雑誌、新聞、Webなどの文章に対して、思いついた質問をどんどん書き出していく。日常的に疑問を持つ習慣をつけておくと、質問が出てきやすくなります。この力は社会人になった後も役立つものです。
さらに、質問は相手への興味関心の強さを伝えるツールでもあります。「なにか質問しなきゃ」とプレッシャーに感じるのではなく、どうすれば自分の就活で役立てられるか前向きに考えて有効活用できるといいですね。
- 質問すべきことは、あなたの会社選びの軸から導き出す
- 同じ業界、職種でも働き方はみんな違う
- 入社後の毎日と将来の自分を想像できるまで質問する
- 多角的な視点から質問するトレーニングを日常的にしよう