インターンで着実に良い評価を得るためには、入念な準備が必要です。ここで企業担当者に好印象を与えられれば、内定獲得にも結びつくでしょう。この記事では、インターン前の準備としてやっておくべきことや、服装・持ち物などについて解説します。守っておきたいマナーについても触れていくので、インターンを控えている人はぜひ読んでみてください。
<目次>
インターンシップの重要性
インターン前の準備
ビジネスマナーの習得
服装と持ち物の準備
インターン中のアクティブな参加
インターン後のフォローアップ
まとめ
インターンシップの重要性
まず、インターンが就活において重要な意味を持つ理由について説明します。
就活の対策としてのインターンシップ
インターンで得た経験は、今後の就活で大きく役立ちます。主な理由は以下の通りです。
・仕事に対する価値観がわかる
・インターン経験をそのままガクチカや自己PRにできる
・自分の短所を見つけ、成長に活かせる
・自分にマッチした企業を探せる
・他の学生と関係を深められる
・エントリーシート(ES)や面接のスキルが身につく
実際に社会人と近い環境に身を置いて行動することで、就活に活かせる知識やノウハウを学べます。インターンが選考に直結する企業もあるため、参加して損はありません。
インターンシップの準備の大切さ
インターンシップでの経験を就活に結びつけるには、しっかりと準備を行うことが必要です。準備不足の状態で業務にあたると、想定外のトラブルに見舞われる恐れがあります。ミスの対応に追われて、思ったような学びが得られないこともあるでしょう。
余裕をもって当日を迎えるためにも、インターンシップの準備は確実に終わらせておいてください。
インターン前の準備
企業やプログラム内容をよく理解しておくことは、インターンの成功に必要不可欠です。
企業研究
参加する企業の情報を細かく調べ、事前知識を学んでおきましょう。
・事業形態
・会社規模
・業界内での立ち位置
・経営理念
・社風
・求める人物像
・具体的な業務内容
企業の概要をよく理解することで、インターン本番も自信をもって発言できます。公式サイトはもちろんのこと、プレスリリースやニュースにも目を通しておくと安心です。
インターンのプログラム内容の確認
インターンの内容を把握しておけば、当日わからないことがあっても焦らずに行動できます。事前に告知されているプログラム内容のほか、過去に同じ企業のインターンを受けた先輩に話を聞いてみるのもいいでしょう。
企業の場所と交通機関の確認
インターン実施場所とアクセス情報も、忘れずに確認してください。当日になってから調べようとすると、道に迷ったり携帯電話が故障したりする可能性があるからです。インターン初日に遅刻すると、第一印象が悪くなってしまいます。少なくとも前日には企業の所持地・最寄り駅・交通機関の時間・詳しい順路などについて調べておきましょう。
ビジネスマナーの習得
入社前の時点でビジネスマナーが身についている学生は、企業側からも一目置かれます。まわりの学生に差を作るためにも、基本的なマナーを習得することは有効です。
基本的な挨拶
社会人にとって、挨拶は基本中の基本です。どんなに仕事ができる学生でも、挨拶の声が小さい場合は印象が悪くなってしまいます。「おはようございます」「ありがとうございます」「申し訳ございません」「よろしくお願いいたします」といった挨拶を、はっきりとした大きな声で行いましょう。
自己紹介の方法
インターン初日の自己紹介では、ビジネスを意識して文章を組み立てることが大切です。大学で行う自己紹介とは違い、下記のような必要事項を簡潔に答えましょう。
・氏名
・大学名
・学部名
・サークル名
・出身地
・趣味
自分にしか話せないエピソードがある場合は、長くなりすぎない程度に内容を話すといいでしょう。ビジネスマナーを守りながらも個性を出すことで、先輩社員に早く顔を覚えてもらいやすくなります。
服装と持ち物の準備
インターンの準備を進めていると、服装や持ち物に何を選ぶべきなのか迷いがちです。「スーツ着用」などの規定がない場合は、あらかじめ企業担当者に質問することをおすすめします。
ビジネスカジュアルとは?
もし担当者が「私服」を指定してきた場合は、ビジネスカジュアルを意識しましょう。ビジネスカジュアルとは、ビジネスシーンに適した清潔感ある服装のことです。性別を問わず、シンプルなデザインのアイテムを選んでください。
インターンシップに適した服装
インターンは、一般的にオフィスの中で実施されます。そのため、派手すぎる柄ものの洋服や、ジーンズをはじめとしたカジュアルすぎる服装は避けたほうがベターです。
パンツスタイルとスカートスタイルのどちらを選んだとしても、落ち着いた色味のトップスを合わせるといいでしょう。ジャケットは必須ではありませんが、着用するとよりフォーマルな印象を与えられます。
忘れてはいけないアイテム
インターンに必要なアイテムは多数存在します。下記の持ち物を用意しておくと、スムーズにインターンを進められるでしょう。
・企業から持参を依頼された書類
・身分証明書
・筆記用具
・携帯電話
・モバイルバッテリー
・腕時計
・ハンカチ
・ティッシュ
・財布
・手帳
・クリアファイル
・印鑑
これ以外にも企業から指定された持ち物がある場合は、忘れずに用意しておきましょう。当日に準備をすると忘れ物をしてしまいがちなので、必ず前日までに持ち物を揃えておいてください。
インターン中のアクティブな参加
インターンが始まったら、プログラムへの積極的な参加が求められます。「この学生は入社意欲が高そう」「一緒に働いてみたい」と企業担当者に強い印象を与えることができれば、内定にもつながっていきますよ。
質問の仕方とタイミング
先輩社員への質問は、自分の積極性をアピールする大きなチャンスです。しかし、自分の好きなタイミングで自由に質問をしてはいけません。担当者から質問を促された時や業務内容の説明を受けた時などがおすすめです。
なお、質問では聞きたいポイントをシンプルにまとめることを意識してください。質問事項を長々と説明してしまうと、インターン全体の貴重な時間を奪ってしまいます。学生の積極性は、質問時間ではなく質問のクオリティで判断されることを覚えておきましょう。
グループワークでの役割分担
インターンでは、ディスカッションやプレゼンといったグループワークに取り組むことが少なくありません。ここで能動的な姿勢を見せることで、「チームワークに長けている人材」だとアピールできます。
グループワークにおける役割は、リーダー、アイデア出し、意見のまとめ役、タイムキーパーなどが例に挙げられます。どの役割を担当したとしても、全体の流れをつかみながら適切な対応を取れば、積極性があると判断されるでしょう。
フィードバックの受け取り方
インターンでは、企業担当者からフィードバックが伝えられることがあります。「あなたの特徴は〇〇のような業務に役立つ」「今後はこういった観点を伸ばすべき」など、今後の就活に役立てられる内容が多いです。
もし改善点を指摘された場合は、その部分を長所に変えられるように意識を向けてみましょう。その姿勢がさらに評価され、企業から有望な人材だと判断されることもあります。
インターン後のフォローアップ
インターンが終了したあとは、お世話になった企業に対して適切なフォローアップを行いましょう。好印象を持った学生に対して、本選考を免除する企業もあるからです。
感想と反省のまとめ方
インターンを経験して得た感想や反省点について文章でまとめ、メールで送信する方法をおすすめします。
①インターンを通して感じた「成長できたと思う点」や「うまくできなかったこと」などを羅列する
②どうしてそう思ったか詳しい理由を記載する
③今後の就活に今回の経験をどう活かしたいか考える
こういった流れを踏まえてから文章を考えると、企業側にとって読みやすい自己評価ができあがります。
企業へのお礼状の書き方
インターンの参加企業へお礼状を書くと、さらに良い印象を与えられます。手書きで郵送する方法とメールで送信する方法がありますが、より気持ちを伝えたいなら手書きがおすすめです。
ただし、手書きにこだわって提出が遅れてしまうならメールを選んでください。インターンのお礼状は、自分に対する相手の記憶が薄れないうちに送る必要があります。プログラム終了日~翌日には提出するようにしましょう。
インターン経験を就活に活かす方法
インターンで得た学びを今後の就活に活かすためには、以下のような方法が考えられます。
・インターン経験をエントリーシート(ES)に反映する
・インターン経験をもとにした回答を面接で答える
・インターンで得た人脈をもとに知り合いを増やす
・自分にとっての理想の働き方を考える
インターンは、実際の職場で就業体験ができる貴重な機会です。ほかの企業の選考でも積極的にインターンでの経験を利用しましょう。「自分はどんな会社で働きたいのだろう?」と深く考察するきっかけにもなります。
まとめ
インターンに対して真面目に取り組むと、今後の就活を円滑に進められます。そのためには、今回ご紹介したようなインターンの準備をしっかりと進めることが大切です。担当者から好印象が得られるように、念入りな準備を行ってくださいね。
就活成功に向けて努力する皆さんなら、きっと素敵な未来が待っているはずです。まずはインターンの準備から頑張ってみましょう!