
就職活動を成功させるには、事前の準備と計画的な行動が大切です。しかし「何度面接を受けても内定がもらえない」「就活がうまくいかない理由がわからない」と悩んでいる方も多いでしょう。
そこで、この記事ではNNT(無い内定)になりやすい就活生の特徴8選を解説します。具体的な対策や心構えも紹介するので、就活生の方は最後までご覧ください。
NNT(無い内定)とは?

NNT(無い内定)とは、就活でどの企業からも内定を得られていない状況のことです。NNTになると焦りや不安を感じ、精神的な負担が大きくなります。
たとえば、友人が次々と内定をもらっている中で自分だけが内定を得られない場合、焦りや不安が大きくなり、さらなる悪循環に陥る可能性があります。
また、NNTが続くと希望していない職種や企業を選ばざるを得なくなることがあるため、スムーズに内定獲得できるように適切な方法で就活対策を進めることが重要です。
NNT(無い内定)になりやすい就活生の特徴8選

NNT(無い内定)になりやすい就活生には、以下のような特徴があります。
- 不安から行動できていない
- 業界・企業研究ができていない
- 大手・有名企業ばかり受けている
- エントリー数が少ない
- 勉強せずに適性検査・Webテストを受けている
- 効果的な自己PRができていない
- 志望動機の内容が薄い
- 面接対策ができていない
不安から行動できていない
就活に不安を感じるのは自然なことですが、それを克服して行動に移すことが大切です。たとえば、エントリーシートの提出期限が迫っているのにも関わらず、不安で手がつけられない場合、締切に間に合わないことがあります。
また、面接前に過度に緊張してしまい、準備が不十分な状態で臨んでしまうと、自己PRや志望動機をうまく話せません。そのため、就活に対する不安が大きくて行動できていない人は、NNTになりやすいです。
業界・企業研究ができていない
業界研究や企業研究ができておらず、企業の求める人物像を理解していないと、適切な自己PRができません。たとえば、面接で「なぜ当社を選びましたか?」と問われた際に的確な回答ができないと、志望度が低いと判断されてしまいます。
また、企業の動向やサービスを把握していないと「当社のどの事業に興味を持ちましたか?」と尋ねられた際に、あいまいな回答しかできず、他の就活生との差別化ができません。
大手・有名企業ばかり受けている
大手企業や有名企業は倍率が高いため、内定をもらうのは容易ではありません。応募者が少ない企業の中には、書類での選考を行わずにほとんどの応募者と面接することもあります。しかし、大手企業では応募者が非常に多いため、書類やWebテストで落とされることは少なくありません。
エントリー数が少ない
エントリー数が少ない就活生は、その分内定を得られる確率が低くなるため、NNTになりやすいです。また、志望企業の選考が遅い場合、結果が出た後に他の企業を探しても、選考中の企業が見つからないことがあります。
さらに、応募数が少ないとエントリーシートの書き方や面接での受け答えがうまくならず、NNTになる確率が高まります。
勉強せずに適性検査・Webテストを受けている
多くの企業では適性検査やWebテストを実施しているため、試験対策が不可欠です。問題形式や出題範囲を把握していないと、テスト本番で焦ってしまい、ミスを連発する可能性があります。
多くの企業で実施されるSPI試験には、言語検査(国語)や非言語検査(数学)、英語能力検査が含まれているため、勉強しないと高得点を取るのは難しいです。
効果的な自己PRができていない
効果的な自己PRができないと、企業に自分の魅力や志望度をうまく伝えられず、他の就活生と差別化が図れません。たとえば、自分の強みを「コミュニケーション能力が高い」と漠然と言うだけでは、面接官に具体的なイメージを持ってもらえません。
そのため、自分の強みを明確にできていない人は、NNTになりやすいです。
志望動機の内容が薄い
志望動機の内容が薄いと本気度が伝わらず、内定につながりにくくなります。たとえば「御社の成長性に惹かれました」というだけでは具体性に欠けているため、志望度の高さをアピールできません。
そのため「御社が展開する新規事業の○○に関心があり、その成長に貢献するために◯◯したいと考えています」といった具体的な内容にして、面接官に本気度を伝えることが重要です。
面接対策ができていない
面接対策が不十分だと、緊張してうまく答えられず、内定を獲得するのが難しくなります。たとえば、面接でよく出される「1分程度で自己紹介をしてください」という指示に対して、面接対策が不十分だと時間を大幅に超えてしまう可能性が高いです。
さらに、面接のマナーや進め方を理解しておかないと、自分の行動が適切かどうか不安になり、自信を持って面接に臨めません。
NNT(無い内定)を脱却する方法10選

NNT(無い内定)を脱却したい方は、以下の方法を実践するのがおすすめです。
- 自己分析をする
- 適性検査・Webテストの勉強をする
- 書類を添削してもらう
- 模擬面接をする
- 基本的なビジネスマナーを身につける
- 面接後に振り返りをする
- OB・OG訪問を行う
- 就活イベントに参加する
- 逆求人サイトを利用する
- 就職エージェントを活用する
自己分析をする
過去の経験や価値観を振り返ることで、自分の強みや弱みを把握し、効果的に自分をアピールすることが可能です。たとえば「高校時代にサッカー部の部長としてメンバーを率いて練習し、全国大会に出場した」というエピソードを掘り下げることで、リーダーシップを発揮する強みを把握できます。
また、自己分析で過去の経験を思い出すことで、面接の際に具体的なエピソードを交えて、自己PRや志望動機を話せるようになります。
適性検査・Webテストの勉強をする
SPIや玉手箱などの対策本を購入し、問題の傾向を理解することで、面接に進める可能性が高まります。インターネット上に無料で公開されている問題や苦手分野に特化した参考書なども活用できるため、自分に合った方法で勉強を進めてみましょう。
制限時間を設定して実際の試験環境を再現し、本番で時間内にすべての問題を解けるように練習しておくことも大切です。
書類を添削してもらう
履歴書やエントリーシートを第三者に添削してもらうことで、内容の質を向上させられます。たとえば、キャリアセンターや就職支援サービスを利用して専門家に添削を依頼することで、自己PRや志望動機を魅力的な文章に改善することが可能です。
また、添削で誤字脱字や不自然な表現を修正してもらうことで、書類選考の通過率を上げられます。
模擬面接をする
よく聞かれる質問への答え方を練習しておくことで、本番でスムーズに話せるようになります。また、入室から退室までの一通りの流れを予習しておくと、過度な緊張を防ぎ、スムーズに面接に臨めるようになります。
さらに、模擬面接を録画して自分の話し方や態度を振り返ると、内容以外の改善点も見つけることが可能です。
基本的なビジネスマナーを身につける
挨拶や言葉遣い、姿勢などの基本的なビジネスマナーを身につけることで、面接官に好印象を与えられます。書類や面接の内容も大切ですが、社会人として基本的なルールや礼儀作法を学んでおくことで、一緒に仕事をしたいと思ってもらえます。
そのため、本選考が本格化する前から、インターンシップや就職説明会でビジネスマナーを意識することが重要です。
面接後に振り返りをする
面接後に自分の発言や態度を振り返ることで、改善点を把握し、次の面接に活かせます。たとえば、面接が終わった後にどの質問に対して自信を持って答えられたか、逆にどの質問で困ったかをメモにまとめます。このメモをもとに模擬面接で練習を行うことで、次の面接ではより効果的なアピールを行えます。
OB・OG訪問を行う
OB・OG訪問を行って、実際に働いている先輩から就活体験談を聞くことで、就活の進め方を改善することが可能です。また、具体的な仕事内容や社風を教えてもらうことで、自己PRや志望動機を具体的に話せるようになります。
就活イベントに参加する
合同企業説明会や企業説明会などの就活イベントに参加し、さまざまな業界・職種の説明を聞くことで、自分に合った企業を見つけられます。また、質疑応答や説明会終わりに企業の担当者と直接話し、疑問や仕事内容を詳しく聞くことで、ネットでは得られないリアルな情報を収集できます。
逆求人サイトを利用する
通常の就活サイトでは自分から応募しなければなりませんが、逆求人サイトを使うことで企業からオファーが来るため、効率よく就活を進められます。また、自分のスキルや経験を詳しく記載することで、入社後にスキルを活かせる職種や雰囲気が合った企業とマッチしやすくなります。
自分では気づかなかった企業からオファーを受けて視野が広がることも多いため、NNTを脱却したい方は積極的に逆求人サイトを活用しましょう。
就職エージェントを活用する
就職エージェントのアドバイスを受けることで、自己PEや志望動機を効率よく作成できます。たとえば、経験や志望業界を詳細に伝え、効果的な自己PR文を一緒に考えることで、書類選考の通過率を上げられます。
さらに、エージェントは幅広い業界の情報を持っているため、理想のキャリアプランに合った企業や職種を提案してもらい、自分に合う企業を見つけることが可能です。
NNT(無い内定)を脱却するための心構え

NNT(無い内定)の状況に焦りを感じている方は、この3つの心構えを理解しておきましょう。
- 1人だけで解決しようとしない
- 内定獲得だけを目標にしない
- 周りの就活生と比べない
1人だけで解決しようとしない
NNT(無い内定)を脱却するためには、1人だけで解決しようとせず、周りのサポートを受けることが重要です。たとえば、大学のキャリアセンターや就職エージェントを活用して、模擬面接やエントリーシートの添削をしてもらうことで、書類選考や面接の通過率を上げられます。
また、家族や同級生、OB・OGに就活の悩みを相談することで、客観的な意見をもらい、自分では気づかなかった改善点を見つけられます。1人きりで就活を進めると孤独感を感じやすいので、周りの人にサポートしてもらい、モチベーション高く就活に臨むことが大切です。
内定獲得だけを目標にしない
NNT(無い内定)から脱却したいという気持ちが強くなると、内定獲得だけを目標にしてしまいます。しかし、内定を得るために自分の希望や適性を無視して就活を進めると、入社後に後悔する可能性が高くなります。
そのため、内定獲得しやすい企業を探すのではなく、自分の強みや価値観に合った企業を見つけられるように努力しましょう。
周りの就活生と比べない
周りの就活生が内定をもらっているからといって、過度に焦る必要はありません。就活の進み具合は志望業界や個人のペースに左右されるため、自分のペースで、自分に合った企業を見つけることが重要です。
就活の成功は内定獲得の速さや内定の数ではなく、自分にとって最適な企業を見つけることにあるので、他人と比べずに自分のペースで就活をしていきましょう。
まとめ
この記事では、NNT(無い内定)になりやすい就活生の特徴や、その脱却方法を解説しました。書類の添削や模擬面接などの適切な対策を行うことで、内定獲得の可能性を高められます。
また、就活イベントやOB・OG訪問を活用することで、自分に合った企業を見つけることが可能です。そのため、NNTを脱却したい方はこの記事を参考にして、積極的かつ計画的に就活を進めてみてください。