エントリーシートや面接など、様々な機会で問われる「志望動機」。業界研究や自己分析に取り組む就職準備期から重要なテーマのひとつですが、選考本番には自分の言葉で採用担当者に伝えることが求められます。 今回は、志望動機をどう書くべきか悩んだ時に役立つ「自分インタビュー術」をご紹介します。

「その企業へ就職したい理由」にプラスα!
文章を書くことが苦手な人も、より伝わる内容に。

「志望動機」を間違わないために、理解しておきたいこと

就活生なら理解しているという前提で話が進んでしまいがちな「志望動機」。その言葉通り「業界・企業を志望した理由やきっかけ」を尋ねるものですが、それは表層的なもの。採用担当者が志望動機を尋ねる時に期待しているのは、理由やきっかけのほかに、どんなことをしたいのかという「ビジョン」や、志望する業界・企業にどんなスキルや経験を活かすことができるのかという「自分の強みのPR」といった要素も含まれます。

勘違いしたくないのは、就職はゴールではなく、スタートだと言うこと。その認識ができていないと、過去に理由やきっかけを探すことに終始してしまうことになりかねません。採用担当者が求めているのは将来を見据えた回答であることを、胸に留めておきましょう。志望動機は、過去から将来につながるストーリーになっていることが重要です。

自分インタビューで志望動機を書いてみよう

Q1:その業界・企業を目指そうと思ったきっかけ・出来事

Q2:どんなところに興味を持ち、なぜ目指そうと思ったのか

Q3:その業界・企業で自分は何をやりたいと思ったか

Q4:やりたいことのために、学生時代に何をしたか

Q5:その業界・企業で活かせる自分の強みは何か

Q6:自分はその業界や企業にどのように関わり、何を成し遂げていきたいか

回答は、就活ノートに「言語化」&「見える化」する

答えはすべて、自分の言葉で書き留め、全体を俯瞰できるようにしておきます。Q.1~Q.6すべての質問を終えた時、すべての回答を通して読み返すと、志望した理由から将来のビジョン、さらには自分がその業界や企業に必要とされる理由までもが、ひとつのストーリーになっているはずです。

エントリーシートや面接も、アウトプットの場と言っても過言ではありません。だからこそ、自分インタビューは、言語化することが重要。ノートに手書きか、デジタルデバイスのメモ機能を使いましょう。

あとは、採用担当者に伝わるように文章の構成や内容を推敲して仕上げていきます。

志望動機を自分インタビューで考えるメリット

自分インタビューには、志望動機を完成させること以外にも様々なメリットがあります。
まず、自分が「なぜその業界や企業を志望するのか」という問いに対して、「なんとなく」ではなく、「きちんとした理由」を言語化して明確にできると、

・選考に自信が持てる
・モチベーションが上がる

 また、業界や企業に対する理解や関心が深くなることで、

・世の中の流れに対する意識が高くなる
・本質を捉える力が身に付く

さらに、自分の考えを言語化し、志望動機を完成させていく過程を通して、

・客観的な視野が身に付く
・心構えや対策といった準備の大切さを理解できる

最後に

自分インタビューは、質問という道しるべを立てて、自分の考えを言語化していく方法です。頭の中だけで考えて組み立てようとすると、なかなか説得力のあるものは書けません。アウトプットした要素を整理して完成させる方が、最短ルートになるはず。文章を書くのが苦手という人も、ぜひこの方法で伝わる志望動機を完成させましょう!

 

関連記事もCHECK!:
【例文あり】志望動機は書き出しで勝負が決まる!作成のポイントは?