こんにちは、キャリアアドバイザーの大山です。
今回は、志望動機の考え方についてお伝えしていきます。
企業に応募した理由を伝える「志望動機」。大切なものだとはわかっていても、なかなかうまく書けず、多くの学生の皆さんが苦戦しています。
また、複数社応募をしているうちに、すべての企業に対しての志望動機が同じようなものになってしまうという残念な事態も起こっています。
最近は、簡単な質問に答えると、志望動機を自動で作成してくれるサービスもあり、自ら考えた文章ではないものを提出する例が後を絶ちません。確かに、体裁を整える方法として第三者に頼ることは悪くありません。悩むあまり簡単な方法に魅力に感じることもあるかもしれません。しかし、そうした方法は、一見整った文章が出来上がるかもしれませんが、残念ながら採用担当者のほうが一枚上手。あなたの言葉では無いと見抜かれてしまいます。
志望動機を考えるためにはコツがあります。じっくりと考え、取り組んでみましょう。
「あこがれ」は応募の「きっかけ」
第一志望の会社が明確で入社への想いがとても強い方に、多くみられる現象です。その会社の製品のファンであるなど、その会社で働きたいという「あこがれ」がとても強く、その想いの強さから、応募先企業への「あこがれ」だけに終始した志望動機となってしまいがちです。
「あこがれ」を持ち続けていることはとても素晴らしいことですが、本人にとってどんなにインパクトがあったとしても、それは興味を持つ「きっかけ」の説明にすぎないという点に注意しましょう。
残念ながら志望動機としては情報が足りなすぎるということを、ぜひ意識していただきたいです。
興味ではなく「魅力」を「具体的に」語ろう
「〇〇に興味があったので・・・」こちらも、志望動機で多く語られる内容です。
しかし、興味があるというのは、応募先として選択した理由であり、「気になった」というレベルの説明しかしていない言葉です。そう言った場合、「魅力」という言葉を使うことをお勧めします。
会社説明会で「いいな」と思った点を書き出してみると、その企業のどんな点に「魅力」を感じたのかを自分なりの言葉にする参考になるはずです。
ここで気を付けていただきたいのは、「働き方の魅力」と「働く場所としての魅力」を区別していただきたいという点です。福利厚生がしっかりしていることや、残業がないという点をアピールする企業も多いかもしれません。しかしながら、それらはその会社における「働きやすさ」という点での魅力であって、会社を構成する魅力の一部にすぎません。会社の事業に対しての「魅力」をしっかり言葉にすることで、会社をより具体的に理解したうえでの応募であるということを伝えることができるはずです。
自分という「素材」の活躍イメージ
まだ働いたことのない段階で、自分の活躍をイメージすることは難しいかもしれません。しかし、採用担当者の最も見極めたいポイントは、「活躍できる人材かどうか」なので、これまでの自分を丁寧に見直して、その企業で活躍する将来の自分を積極的に伝えていく必要があります。
「意欲を伝えたい」ということが伝わるように意識しながら、自分らしい活躍のイメージを言葉にしてみてください。会社説明会などで出会う先輩社員の活躍している姿も、その会社で求められている活躍の参考になるはずです。
面接の場は、自分自身の魅力を伝えるチャンスです。しかし、自分が言いたいことだけを吐き出すような面接とならないよう、初対面の面接官に自分のことを理解してもらうことを第一に考えて、面接に臨んでください。