- 自分の興味関心よりも、周りの人の声や企業の人気などが気になる
- 「この業界、この職種はきっと合わない」と選択肢を絞りがち
- 入社した後に、イメージとのミスマッチが起こらないか不安
「〜だろう就活」より「〜かもしれない就活」
先入観は怖いものです。
就職活動においては先入観が悲しいミスマッチの原因となりえます。
入社してから、「想像していた職場と違う」と企業を辞めてしまう悲劇は、残念ながらなくなりません。
「〜はずだ」「〜だろう」
と自分のイメージに企業を当てはめてしまっていませんか?
「もしかしたらこんな職場、仕事かもしれない」
慎重に確認しながら就活を進めましょう。車の運転と同じです。「〜だろう」という油断は事故のもとです。
周りの声や世の中のイメージより自分の興味を信じてみる
一方で、先入観が視野を狭めるケースもあります。
「あの業界はキツいらしい」「あの仕事は私にはきっと向いていない」
「良い企業だと思うけれど、みんながブラックって言うからやめようかな」
こうして除外した選択肢はありませんか?
「〜な業界、〜な仕事に違いない」という根拠はなんでしょう?
周りの人の声やなんとなくの世論に踊らされていませんか?先入観が視界を狭めるフィルターになってはもったいない。自分の印象に自信を持って、納得いくまで知る努力をしてはいかがでしょう。
企業の「人気」をどう読むか
「人気の企業」というイメージもありますよね。
「やっぱり人気の企業に入社したい!」
という人、そう思うのは何故か一度考えてみませんか。
大切なのは、「人気である」という事実の一歩先にある、「なぜその会社が人気なのか?」という理由です
経営の安定感、世界的な事業展開、待遇がいいからなど、その企業が人気の理由を理解した上で、入社したいか否か考えるといいでしょう。「人気があるから良い会社のはず」というのはちょっと危険かも。
「職種」の名前だけでは判断できない
「職種」に対するイメージにも落とし穴が潜んでいます。
求人情報の「職種」欄には、一般的なものから珍しいものまでいろいろな職種が並んでいますね。それらを見るときに、「〇〇職ってこういう仕事だよね」と思い込んでいませんか。職種の名前は同じでも、実際に仕事は会社によって全く違います。
例えば、「営業職」。
「製品やサービスをお客様に提案する仕事」と一括りにした説明もできますが、業界や企業によって全く違います。
「工作機械メーカーの営業」「食品メーカーの営業」「鮮魚卸市場の営業」「アパレル商社の営業」「医療機器商社のメーカーの営業」…
それぞれ、「なにを、だれに買ってもらうために、どんな提案をして、どういう毎日を過ごしているか」具体的なイメージを持てるようにしましょう。
職種の名前だけでは決して見えてこない、その企業での働き方、必要とされる力などに目を向けてみてください。
もう一度言います。先入観は怖いものです。
思い込みで選択肢を減らさないでください。先入観に捉われずに企業と出会うと、思いがけない可能性がたくさん開けると思います。
- 「〜かもしれない」と慎重に確認や質問をすることを大切に
- 人気企業は、「人気の理由」をきちんと分析する
- 職種だけでは仕事の中身は分からない。企業ごとの働き方を深く知ろう