就活を成功させるためには、数多くの面接を突破する必要があります。しかし、面接ごとに聞かれることが異なるため、どのように面接対策をすればいいかわからないという方も多いでしょう。
そこで、この記事では一次面接と二次面接の違いを解説します。それぞれの面接対策のポイントも紹介するので、面接を控えている就活生は最後までご覧ください。
一次面接と二次面接の違い
一次面接対策のポイント
二次面接対策のポイント
まとめ
一次面接と二次面接の違い
一次面接と二次面接には、以下のような違いがあります。
- 面接の目的
- 面接形式
- 面接時間
- 面接官の役職
- 質問される内容
- 評価のポイント
- 通過のハードル
面接の目的
一次面接と二次面接では、面接の目的が異なります。一次面接は、大勢の応募者の中から次の選考に進むべき候補者を選び出すことが目的です。
これに対し、二次面接では、より詳細な志望動機や自己PRを伺い、企業の文化や求める人材に合った学生を選び出すことが重視されます。そのため、それぞれの面接の目的の違いを理解し、適切な面接対策を行うことが重要です。
面接形式
一次面接と二次面接では、面接形式も異なります。一次面接では、大勢の応募者を対象にしているため、複数人の応募者と一緒に面接を受ける「集団面接」が行われることが多いです。また、効率を重視したオンライン面接や、コミュニケーション能力を把握するためのグループディスカッションが実施されることがあります。
しかし、二次面接は企業が求めている人物を選び出すことを目的としているため、個別面接が行われることが多いです。対面形式で実施されることが多いですが、遠方に住む応募者はオンラインで行われることもあります。
面接時間
一次面接と二次面接では、面接時間にも違いがあります。一次面接は多くの就活生が参加するため、1人あたりの面接時間は15〜30分程度と短いです。また、集団面接やグループディスカッションをする場合は、自分をアピールできる時間が数分しかないこともあります。
しかし、二次面接は一次面接に通過した学生のみが受けるため、一人あたりの面接時間は長いです。30〜60分程度の個別面接が設定されることが多く、志望理由や自己PRについて深く聞かれます。
面接官の役職
面接は段階ごとに、面接官の役割も異なります。一次面接では基本的な素質や意欲を確認するため、人事部の担当者や若い社員が面接を行うことが多いです。しかし、二次面接では応募者の専門性や具体的な志望理由を確認するため、経験豊富な役職者や部門の責任者が面接に参加することが一般的です。そのため、逆質問の内容や研究内容の説明方法などを、面接によって変える必要があります。
質問される内容
一次面接と二次面接では、質問される内容が異なります。一次面接では志望動機・自己PR・学生時代に力を入れたことなど、基本的な内容を聞かれることが多いです。これに対して、二次面接では、一次面接を深掘りした内容を質問されます。そのため、一次面接と二次面接では、それぞれの面接に合った対策をする必要があります。
評価のポイント
一次面接と二次面接では、評価のポイントが異なります。一次面接では、マナー・身だしなみ・言葉遣いなど、社会人に必要な基礎的なスキルがあるかどうかを評価します。これに対し、二次面接では企業に合った人物かどうかを確認するために、詳しい志望動機やこれまでの経験、キャリアプランの明確さが評価されます。そのため、評価のポイントを認識し、面接ごとにアピールポイントを変えることが大切です。
通過のハードル
一次面接と二次面接では、通過のハードルが異なります。一次面接ではマナーや基本的な受け答えができれば通過できる可能性が高いため、比較的通過のハードルが低いです。しかし、二次面接では社長や役員などの経営層と直接話す機会があるため、キャリアプランやスキルなどがより詳細に評価されます。これにより、一次面接と比べると、二次面接のほうが通過ハードルが高くなります。そのため、二次面接を控えている就活生は、企業研究をさらに深め、自身のキャリアプランや志望動機を具体的に説明できるように準備することが大切です。
一次面接対策のポイント
一次面接を受ける際は、以下の3点を押さえておきましょう。
- 定番の質問に答えられるように準備する
- マナーや身だしなみに気を付ける
- 言葉遣いや敬語に注意する
定番の質問に答えられるように準備する
一次面接を控えている就活生は、定番の質問に答えられるように準備しておきましょう。一次面接は15〜30分程度の短時間で行われることが多いため、定番の質問を聞かれることが多いです。そのため、以下のような多くの企業で聞かれる内容を、スラスラ答えられるように準備しておきましょう。
- 自己紹介をしてください
- 志望動機はなんですか
- あなたの強み・弱みを教えてください
- 大学時代に力を入れたことはなんですか
- 困難を乗り越えた経験はありますか
- 研究テーマについて教えてください
- この業界を選んだ理由はなんですか
- 入社後にやりたいことはなんですか
- 学生時代のアルバイト経験について教えてください
- 趣味・特技はなんですか
マナーや身だしなみに気を付ける
一次面接では、面接の基本マナーを守り、適切な身だしなみで面接に挑むことが重要です。もちろん、面接の内容も評価の対象になりますが、以下のようなポイントも評価のポイントになります。
- 服装の清潔か
- 髪型の清潔か
- 爪が手入れされているか
- はっきりと挨拶をするか
- 背筋を伸ばして座っているか
- 余裕を持って面接会場に来たか
- 名刺が正しく受け取れるか
- 誠意や感謝の気持ちを持っているか
- ドアの開け閉めが丁寧か
そのため、就活の基本的なマナーや身だしなみについて、よく調べておきましょう。
言葉遣いや敬語に注意する
マナーや身だしなみに気を付けるだけでなく、言葉遣いや敬語などを意識することも重要です。
- 尊敬語や丁寧語を適切に使い分ける
- 面接のお礼メールで正しい敬語を使う
- 聞き取りやすい速さ・大きさで話す
- 明るい表情で話す
- 目を見て話す
- 「えー」や「あのー」などの間投詞を避ける
これらのポイントを押さえて面接を行うことで、一緒に仕事をしたいと思ってもらえる可能性が高まります。
二次面接対策のポイント
二次面接を受ける際は、以下の3点を押さえておきましょう。
- ESや一次面接を振り返る
- 志望理由や希望職種の深掘り対策をする
- 企業が求める人物像を把握する
ESや一次面接を振り返る
二次面接を受ける前に、ESや一次面接を振り返ることが重要です。エントリーシートや一次面接では、学生の志望動機やガクチカ、スキルなどが評価されます。一方、二次面接では、エントリーシートや一次面接の情報に基づき、深掘りするような質問をされます。
そのため、エントリーシートや一次面接の内容を振り返ることが大切です。どのような点が評価され、どのような疑問を持たれたかを把握しておくことで、二次面接でさらに自分をアピールできるようになります。たとえば、一次面接で「部活動の具体的な実績について、もっと詳しく教えてください」と質問された場合、二次面接ではより深い内容を質問される可能性があります。
よって、部活動の実績だけでなく、チームでの役割や、困難をどのように乗り越えたかといった詳細なエピソードを準備しておくのがおすすめです。また、エントリーシートで書いた志望動機を深掘りし、どうしてその企業に行きたいのかを具体的に説明できるようにすると、志望度を効果的にアピールできるでしょう。
志望理由や希望職種の深掘り対策をする
二次面接前には、志望理由や希望職種の深掘り対策をしておくことが重要です。一次面接でも志望理由や希望職種について聞かれることが多いですが、二次面接では以下のような深い内容を聞かれます。
- キャリアプランについて教えてください
- 最近の業界動向についてどう思いますか
- 大学時代に最も力を入れたことについて、詳しく教えてください
- チームや団体での失敗経験はありますか
- 仕事とプライベートのバランスについて、どう考えていますか
- 仕事で予期せぬトラブルが発生した場合、どのように対処しますか
- 当社で実現したい夢や目標はなんですか
- あなたにとって仕事のやりがいはなんですか
- 当社の製品・サービスで気になるものはありますか
- チームでの仕事と個人での仕事、どちらのほうが得意ですか
一次面接では志望理由を聞かれただけだとしても、二次面接では「競合他社ではいけない理由」「入社後のキャリアプラン」「持っているスキルをどう活かしていけるか」など、深い内容について問われます。そのため、なぜなぜ分析を行い、深掘りされてもスムーズに回答できるようにしておくことが重要です。
企業が求める人物像を把握する
二次面接対策として、企業が求める人物像を把握することも大切です。一次面接では、主に学生のマナーや言葉遣いが判断されます。しかし、二次面接では志望理由や専門知識など、入社後に活躍できる人材かどうかを判断されます。
そのため、企業が求める人物像を把握して、その人物像に当てはまるようなアピール方法を考えることで、通過率を上げることが可能です。企業が求める人物像は、新卒採用募集ページや企業サイトに記載されているため、二次面接前に必ず確認しておきましょう。
まとめ
この記事では、一次面接と二次面接の違いや面接対策のポイントを解説しました。適切な面接対策をすることで、内定獲得にグッと近づきます。そのため、就活をスムーズに進めたい方は、ぜひ記事で紹介したポイントを押さえて面接対策をしてみましょう。