就活面接を成功させるためには、正しい面接マナーを身につけることが重要です。しかし「どのような言葉遣いや態度が適切かわからない」「持ち物や身だしなみに自信がない」と悩んでいる方も多いでしょう。

そこで、この記事では面接時に意識すべきマナーを解説します。受付から退出までのステップ別のマナーやオンライン面接時の注意点、言葉遣いや身だしなみのマナーなどを紹介するので、面接を控えている方はぜひ最後までご覧ください。

就活で必須の面接マナー【ステップ別】

就活で必要な面接マナーを、以下のステップごとに紹介します。

  • ①受付
  • ②待機
  • ③入室
  • ④面接
  • ⑤退室

①受付

受付では笑顔で挨拶し、落ち着いた態度で対応することが大切です。たとえば「おはようございます。本日、〇〇時に面接のお約束をいただいております、〇〇と申します。よろしくお願いいたします」と名乗ることで、丁寧な印象を与えられます。

態度や行動がどこで見られているか分からないので、面接官だけでなく、受付の社員に対しても礼儀正しく接するように心がけましょう。

②待機

面接前の待機中も気を抜かず、礼儀正しい態度を保ちましょう。スマートフォンをいじったり、他の就活生と大声で話していたりすると、不真面目な印象を与えてしまいます。

そのため、姿勢良く静かに座り、面接官が呼びに来たらすぐに立ち上がって挨拶できるように準備しておくことが重要です。

③入室

入室の際はドアを3回軽くノックし、面接官の指示を待ってから入室します。その後「失礼いたします」と挨拶してからドアを開け、ドアを閉めたらお辞儀をします。

お辞儀の後はイスの横まで歩き、面接官が座るように指示するまで、立ったまま待ちましょう。座るように指示されたら「失礼いたします」と言い、お辞儀してから座ります。その際、バッグはイスの横に立てて置きます。

④面接

面接中は内容だけでなく、言葉遣いや表情、姿勢などにも気を配りましょう。特に、自己PRや質問回答に集中していると猫背になってしまうことがあるため、常に背筋を伸ばして座っているかを意識することが大切です。

また、質問に答える際には結論から述べ、その後に理由や具体的なエピソードを伝えましょう。

⑤退室

退室時も気を抜かずに、最後まで礼儀正しい態度を保つことが重要です。「本日はお時間をいただき、ありがとうございました。失礼いたします。」と挨拶し、丁寧にお辞儀をして退室します。

ドアを閉めるときは、音を立てないようにそっと閉めるように注意しましょう。退室後も廊下や待合室ではマナーを守り、他の社員や就活生に対しても礼儀正しく接することが大切です。

オンライン面接で守るべきマナー

オンライン面接の際は、以下のポイントを押さえることも重要です。

  • 背景を整える
  • 静かな場所で行う
  • 事前に映像と音声を確認する
  • 通信環境を整える

背景を整える

オンライン面接の際に背景が整っていないと、面接官にだらしない印象を与えてしまいます。たとえば、背景に散らかった部屋や洗濯物が映っていると生活感が強く出てしまい、話の内容よりも背景に意識がいってしまいます

また、面接中に家族やペットが画面に映り込んでも面接官の注意が逸れるので、家族にも協力してもらい、事前にオンライン面接に適した背景の場所を確保しましょう。

静かな場所で行う

面接中に騒音があると、面接官に自分の話が伝わりにくくなり、注意が散漫になってしまいます。そのため、テレビの音や家族の話し声が入らないように、ドアを閉めて静かな部屋を確保しましょう

また、自動車や工事の音などの雑音を最小限に抑えるために、窓を閉めておくのがおすすめです。

事前に映像と音声を確認する

オンライン面接が始まってから映像や音声のトラブルが発生すると、面接がスムーズに進まず、相手に迷惑をかけてしまいます。そのため、面接前に映像と音声が正常かどうかをチェックしておくことが大切です

たとえば、面接前日にパソコンのカメラ・マイク・スピーカーをテストし、使用するオンライン会議ツールを必要に応じてアップデートしておくことで、不具合のリスクを最小限に抑えられます。

通信環境を整える

通信が不安定だと音声や映像が途切れてしまい、スムーズに面接を進められません。そのため、事前にWi-Fi環境を確認し、電波が安定している場所で面接を行うことが重要です

無線は周囲の状況に応じて通信速度が変わるため、可能であれば有線接続を利用しましょう。

就活の面接で意識すべき言葉遣いのマナー5選

就活の面接で意識すべき言葉遣いのマナーは、以下の5つです。

  • 敬語を使う
  • ゆっくり大きな声で話す
  • 相手の目を見る
  • 相手の話が終わってから話す
  • 口癖を抑える

敬語を使う

敬語を正しく使うことで、面接官に対して礼儀正しい印象を与えられます。たとえば、面接中に「〜いたします」や「〜でございます」といった丁寧語を使用することで、真面目で誠実な印象を与えられます

また、面接前や面接終了時に「よろしくお願いいたします」や「ありがとうございました」と挨拶することで、基本的なビジネスマナーが身に付いていると判断してもらえます。

ゆっくり大きな声で話す

ゆっくり大きな声で話すことで、自分の意見や考えをしっかりと伝えられます。たとえば、集団面接の際に声の大きさを意識することで、周囲の雑音に負けずに、自己PRや志望動機をきちんと伝えられます

さらに、自分の名前や志望動機を述べる際にゆっくり大きな声で話すことで、落ち着きがあり自信を持っている印象を与えられます。

相手の目を見る

面接官の目を見て話すことで、誠実な態度を示し、好印象を与えられます。たとえば、面接官が質問しているときや自分が答えているときに、相手の目をしっかり見ることで、真剣に話を聞いていることをアピールできます

相手の話が終わってから話す

面接官や企業担当者と話す時は、相手の話が終わってから話すことを意識しましょう。相手の話を途中で遮って話し始めると、礼儀がなっていないと判断される可能性が高いです。

また、相手の話を最後まで聞くことで相手の意見を正確に理解し、的確に回答できます。

口癖を抑える

口癖が多いと話の内容が理解しづらいため、効果的に自分をアピールできません。たとえば、面接中に「えーっと」や「そのー」といった口癖を多用すると、話が途切れ途切れになり、面接官に不安を与えてしまいます

いきなり口癖を直そうと思っても難しいので、日頃から自分の話し方を意識し、口癖を減らす練習をしておきましょう。

就活で意識すべき身だしなみ・持ち物のマナー

就活の面接に挑む際は、以下のような身だしなみや持ち物に関するマナーも知っておくことが大切です。

  • 髪型
  • 化粧
  • スーツ
  • 上着・コート
  • 私服
  • ビジネスバッグ
  • 腕時計
  • 文房具・ノート
  • 書類
  • マスク
  • ティッシュ・ハンカチ

髪型

髪が乱れていると、面接官にだらしない印象を与えるため、清潔感のある髪型にすることが大切です。たとえば、前髪が目にかからないように整え、自然な髪色にすることで、清潔で真面目な印象を与えられます。

化粧

就活中は派手なメイクを控えて、ナチュラルメイクを心がけることが大切です。たとえば、女性はアイメイクやリップを控えめにすることで、清潔感と真面目な印象を与えられます。

また、香水や香りの強いコスメは面接官に不快感を与える可能性があるので、香りが弱いものを使うのがおすすめです。

スーツ

シワがなく、きちんとアイロンがかかっているスーツを着用することで、真面目で誠実な印象を与えられます。また、シャツやブラウスは派手なデザインや色のものを避け、スーツに合わせたシンプルなものを着用しましょう。

上着・コート

冬場に利用する上着やコートは、スーツに合わせたシンプルなデザインのものを選びましょう。たとえば、黒や紺のコートはどのスーツにも合わせやすく、清潔感が出やすいです。

また、スーツと同様にシワがあると不潔な印象を与える可能性があるため、シワになりにくい素材のものを選ぶのがおすすめです。

就活中は黒の革靴を着用し、定期的に手入れをすることが重要です。面接の前日に靴を磨き、汚れや傷がないかを確認することで、細部まで気を遣っていることをアピールできます。

靴下やストッキングもシンプルなデザインのものを選びましょう。

私服

私服での面接の場合も、シンプルで落ち着いたデザインの服を選びましょう。シャツ・ブラウス・カーディガン・ジャケットなどのカジュアルすぎないアイテムを選ぶと、真面目な印象を与えられます。

また、ジーンズやスニーカーは避け、きちんとしたパンツや革靴を着用することも大切です。

ビジネスバッグ

ビジネスバッグは黒や茶色のレザー素材で、書類が収まる大きさのものを選びましょう。バッグがパンパンに膨らむほど物を詰め込むと、必要なものをすぐに取り出せないため、必要最低限の持ち物だけを入れるのがおすすめです。

腕時計

腕時計はシンプルなデザインで、金属製や革製のバンドのものを選びましょう。高価すぎる時計は面接官の注意を引きやすいため、ブランド物や派手な時計しか持っていない人は就活用の時計を用意するのがおすすめです。

文房具・ノート

面接時にも書類に記載したりメモしたりする機会があるので、黒のボールペンやメモ帳、手帳などを用意しておきましょう。手帳に面接の日程や連絡先、企業情報などをまとめておくと、スマホが使えない場面でも必要な情報をすぐ確認できます。

書類

面接時には履歴書やエントリーシートなどを持参する必要があるため、折れたり汚れたりしないようにクリアファイルに入れて持ち運びましょう。また、予備の書類を用意しておくことで、万が一の紛失や破損にも対応できます。

マスク

マスクを着用する場合は、白や淡い色のシンプルなデザインのものを選びましょう。また、面接前には汚れや匂いがないかを確認し、必要に応じて新しいマスクを着用することが大切です。

ティッシュ・ハンカチ

鼻をかんだり、汗を拭いたりするために、ティッシュやハンカチを常備しておきましょう。ハンカチを忘れてしまうと、手を洗った後にズボンで拭くことになり、不潔な印象を与える可能性があります。

雨の日には傘を持参する必要があるため、シンプルなデザインの傘を用意しておきましょう。また、突然の雨にも対応できるように、カバンの中に折りたたみ傘と濡れた傘をきちんとしまえる袋を準備しておくのがおすすめです。

就活の面接でマナーを徹底するためのポイント

就活の面接でマナーを徹底するためには、以下の3点に注意することが重要です。

  • 普段からマナーを意識する
  • 時間を厳守する
  • 最後まで気を抜かない

普段からマナーを意識する

面接マナーを徹底するためには、普段からマナーを意識することが大切です。面接時には普段の言葉遣いや態度が表れるため、常にマナーを意識して行動することで、面接時にも正しいマナーを守れます

たとえば、自宅や大学でも背筋を伸ばしてイスに座ることで、面接時でもきれいな姿勢で着席できます。そのため、日頃からマナーを意識して、自然体で正しいマナーを実践できるように準備しておきましょう。

時間を厳守する

時間に遅れると不誠実な印象を与えてしまうため、約束の時間を厳守することが重要です。たとえば、面接会場には少なくとも15分前には到着するように心がけることで、遅刻のリスクを避けられます。

また、時間に余裕をもつことで面接前に気を付けるべきマナーを確認し、落ち着いて面接に挑めます。そのため、交通手段や所要時間をよく確認し、余裕を持って面接会場に到着できるように計画しましょう。

最後まで気を抜かない

面接が終わった瞬間に気を抜いてしまうと、それまでのよい印象を台無しにしてしまうことがあります。たとえば、面接が終わったことで安堵し、面接室を出る際に「失礼します」と挨拶し忘れると、面接官に不誠実な印象を与えてしまいます

そのため、面接が終わった後も気を緩めず、会社を出るまで礼儀正しい態度を保つように心がけましょう。

まとめ

この記事では、就活で必須の面接マナーやマナーを徹底するためのポイントを解説しました。この記事で紹介した面接マナーを意識することで、面接官に好印象を与えられ、面接の成功率を上げられます。

さらに、必要なマナーを把握することで過度に緊張せず、効果的に自分をアピールできます。そのため、就活の面接に不安を感じている人は、この記事を参考にして面接準備を進めてみてください。