インターンシップの参加を控えている人は、「プログラム中に何を質問すればいいのだろう?」と不安に感じた経験があるかもしれません。しかし、事前にふさわしい質問例を考えておけば、過度に心配する必要はないでしょう。

この記事では、インターンシップで聞いておきたい質問の内容に関する情報をまとめました。質問するタイミングや避けたほうがいい質問についても触れていくので、インターンシップで失敗をしたくない人はぜひご参照ください。

はじめに

インターンシップとは、学生が各企業で実施する就業体験のことです。直接オフィスなどに足を運ぶほか、最近はオンラインでの実施も増えてきました。数日間で終了するものから約1年以上にもわたって参加するものもあり、内容はバラエティ豊富です。

そんなインターンシップの多くでは、プログラム期間中に社員へ質問をおこなう機会があります。「企業研究や業界研究が進められる」「実務的なスキルが身につけられる」「自己分析がおこなえる」など多種多様なメリットを感じられるインターンシップですが、質問によって得られる利点も大きな意味を持ちます。なぜなら、選考に活用できる情報を取得できるからです。

とはいっても、自分が聞きたい内容を何でも質問していいわけではありません。質問内容に問題がないか確認したうえで、マナーを守って質問を投げかけてみましょう。

質問するタイミング

せっかくインターンシップ中に質問をするなら、発言のタイミングにも配慮しておきたいところです。具体的には、プログラム中に社員の方が「何か質問はありますか?」と参加者に向けて聞いてきたタイミングをおすすめします。座談会中に、自然な流れで質問するのもいいでしょう。

それ以外だと、1日のプログラムがひと段落ついたり、インターンシップの全日程が完了したりした時がチャンスです。相手の迷惑にならないタイミングかどうか確認し、聞きたい内容を端的に伝えてみましょう。

あるいは、休憩や移動の時間をねらうのも1つの方法です。業務中と比べて社員の方もリラックスしているケースが多いため、和やかな雰囲気でコミュニケーションがとれる可能性があります。

どんなタイミングで質問したとしても、「失礼にならないタイミングを見極めること」と「自分1人で何個も質問をしないこと」に気を付けてくださいね。

質問の内容

インターンシップ中の質問は、みなさんが就活を進めていくうえで疑問に感じたことを発言すれば基本的に問題ありません。ただし「避けておいた方がいい質問」は存在するので、その内容については後ほど説明します。

この段落では、下記の3項目別におすすめの質問内容をご紹介するので、参考にしてみてください。企業研究や業界研究に取り組んだうえで、その企業に適した内容を吟味することが重要です。

  • 事業内容や仕事について深堀りしたい
  • 社風について知りたい
  • キャリアについて確認したい

事業内容や仕事について深堀りしたいときの質問例

インターンシップに参加する企業の事業内容や具体的な仕事などについてもっと理解を深めたい場合は、このような質問をしてみてください。

  • 「競合他社と比べて、御社がすぐれていると思う点はどこですか?」
  • 「御社が抱えている現在の課題点を教えてください。」
  • 「1日における基本的な仕事の流れを教えてください。」
  • 「〇〇さんが業務においてやりがいを感じる点はどこですか?」
  • 「〇〇さんにとって1番好きな仕事は何ですか?」

企業研究などをおこなってもわからなかった部分をピンポイントで質問するといいでしょう。

社風について知りたいときの質問例

今後も長く働いていける企業であるか知りたい時は、以下のような質問によって社風を調べるといいですね。

  • 「社員同士をどのような名前で呼び合っていますか?」
  • 「業務外でも社員間でコミュニケーションは取っていますか?」
  • 「トラブルが発生したときの対応方法を教えてください。」
  • 「昼食休憩の過ごし方を教えてください。」
  • 「社員の方は、どのような性格の人が多いですか?」

社員同士の関係性を把握することで、全体的な社風や雰囲気について情報を得ることができます。

キャリアについて確認したいときの質問例

入社後に自分が思い描くようなキャリアを描けるかどうか確認するためには、このような質問をしてみましょう。

  • 「新卒から役職を得るためには、どのくらいの期間が必要ですか?」
  • 「現在御社が採用している評価制度について教えてください。」
  • 「異動希望などが受け入れてもらいやすい環境ですか?」
  • 「現在在籍している社員の方における、新卒採用と中途採用の比率を教えてください」
  • 「今後のキャリアアップに向けて、伸ばしておいた方がいいスキルや技術を教えてください」

どのようなキャリアパスを歩むことになるのか知るために、具体的な内容を尋ねてみてください。

質問相手によって質問内容を変えよう     

インターンシップを担当する社員の方は、職種によってさまざまな業務を担当していますそのため、質問相手の職種に合わせて質問内容を変えることが大切です。

もし人事の役割を任されている方に技術職の業務内容を詳しく聞こうとしても、得られる情報には限界があるでしょう。その場合は、社風や働きやすさなど、全社的に共通している内容を尋ねたほうが充実した回答を期待できます。

聞きたかった内容は別の社員が登場する別の機会に聞いてみたり、後日メールなどで質問したりするといいですね。

避けるべき質問内容     

事前に企業研究や業界研究をおこなっていれば理解できる内容や、企業にとってあまり聞かれたくない内容は、インターンシップ中に質問しないほうがいいでしょう。

  • 「社是を教えてください。(※社是が公式サイトなどに掲載されている場合)」
  • 「数年前に発生した業務中の事故は、どうして起こってしまったのでしょうか?」
  • 「ボーナスの平均金額を教えてください。」
  • 「競合他社のよくない部分を教えてください。」

まとめ

インターンシップ中に適切な方法で社員の方に質問をすれば、さらに有意義な時間を過ごせるでしょう。今回ご紹介した基本的な決まりごとを守ったうえで、積極的に質問をしてみてくださいね。こうして得た情報は、これからの就活できっと役に立つはずです。