選考過程で複数回の面接がある場合、「グループ面接」を経て「個人面接」に進む場合が多く、エントリーシート通過後、最初の面接は「グループ面接」となる場合が多いようです。
「グループ面接」は他の学生と比較されていることが意識されて緊張感も増すため、難しいと感じることが多いかもしれません。
気を付けるべき点を3つに絞って学びましょう。

ある程度の「瞬発力」は必要

グループ面接の場合、面接時間は長くても、自分ひとりに使える時間が長いわけではありません。そもそもグループ面接は、採用活動初期段階に、効率的に選考を進めるため行われている方法です。一人ひとりにじっくり時間をかけるよりも、わかりやすく比較したいという思いが面接官にはあるはずです。そのため、質問に対して考え込んでしまいなかなか発言ができないという事態は、望ましいことではありません。

グループ面接では、質問に対して答えるまでのスピード感、いわば「瞬発力」がある程度必要です。じっくり考えるタイプの方には戸惑いがあるかもしれませんね。

ちょっとしたコツは、質問内容を繰り返し言葉に出して、時間を稼ぐことです。
たとえば面接官に「学生時代に力を入れていたことについて教えてください」と聞かれたら、「私が学生時代に力を入れていたことは、〇〇です」というように、質問内容を復唱してから答えることで、わずかですが考える時間を作ることができます。黙っている時間を極力減らせるだけでなく、質問に対する結論をまず話すことができるという効果もあります。落ち着いて回答をしてみてください。

「グループであること」を意識しましょう

グループ面接は、参加している学生の人数分「待ち時間」が生じます。自分のことを話すより、人が話している時間のほうが圧倒的に多いことが特徴です。この待ち時間の使い方に注意が必要です。特に、一つの質問に順番に答えるようなシチュエーションの場合、自分が答えるまでの間、ひたすら練習に没頭し一人だけ別空間にいるような方がいます。
しかし、自分以外の人の話に無関心な姿勢は、どんなに協調性が強みだと訴えたとしても、違和感が残るばかりです。グループの中での行動は、社内での振る舞いに通じると判断されるかもしれません。

隣でだれか話している場合、「聴く姿勢をとる」ことができているか意識してみましょう。自然なうなずきや、話題によっては笑顔が出るほうが魅力的なふるまいです。無理をする必要はありませんが、自分以外の人の話と自分の話につながりがあれば、それを踏まえて話してみてもいいかもしれません。

面接に「集中」しましょう

グループ面接とはいえ、1グループあたりの時間は30分程度です。普段の大学の講義時間と比較すれば、とても短い時間です。立ち居振る舞いや面接の質問に答えることなど、神経を使うことが多いかもしれませんが、すべきことに集中するという意識がとても重要です。
言い間違いや噛んでしまうことは、大きな失敗ではありませんが、途中で諦めたり投げ出したりする姿勢を見せてしまっては、大失敗です。

最後まであきらめないで一生懸命取り組む姿勢こそが、良い印象につながります。集中力を切らさないよう、体調を整えてのぞむことも重要です。