就職活動では、初対面の人に自分の「よいところ」を短い時間で伝えることが必要です。

そのため、第一印象がおよぼす影響は大きいと考えたほうがよさそうです。第一印象をUPするコツは、あらかじめ準備できることが多いために、きちんと取り組むことができれば、十分効果を実感できるはずです。
もちろん、見た目だけをよいものにすればOKというわけではありません。しかし、相手にわかりやすくよい印象を伝えることは有効です。

具体的に何をすればよいのか考えてみましょう。

視覚情報を「整える」こと

第一印象に最も大きく影響するのは、視覚情報です。「イキイキしている」印象か、「頼りなさそう」という印象となってしまうのか、この判断は「見た目」から想像されることが影響します。

例えば、姿勢よくアイコンタクトがとれる座り方と、背中を丸め視線をキョロキョロとしている姿勢では、相手に与える印象が大きく異なります。普段は無意識で行う「しぐさ」や「表情」であっても、見ている人がどのように感じるか少し意識していくだけで、相手への印象を大きく変える可能性があります。

着なれないスーツや靴・かばんを、就職活動でなぜ用意するのか、確認しておきましょう。服装を整えることで、普段のカジュアルスタイルと比較すると、就職に真剣に臨んでいる姿勢や、相手への敬意が伝わりやすいという効果があります。また、笑顔やきびきびとした身振りは、明るさや働く意欲を伝える効果があります。見た目を「整える」意識を持つだけで、印象が大きく変わる可能性があるということです。

「聴き取りやすく話す」こと

早口や声が小さい話し方はあまりよくないらしいということを、皆さんも何となくご存知だと思います。言葉を言い間違えたり、噛んでしまったりと、緊張感からか普段とは違う話し方になってしまうことはあるかもしれません。

面接練習で「話し方の癖」を気にする方も多いようですが、気にすべきは「相手に聴き取りやすく話せていたか」です。

初対面の人の話を「聴く」ことは案外難しいものです。一本調子で話すより、特に理解してほしいところをゆっくり話したり、話すトーンを少しだけ上げてみるなど、自分の普段の話し方を「聴き取りやすいかどうか」という目線で、ブラッシュアップしてみましょう。話す内容だけではなく話し方も準備できるはずです。

第一印象UPするコツは「準備」できる

「リクルートスーツ」は、1980年代ごろから就職活動に向かう若者向けとして販売され始めたといわれています。同じようなデザインの服装のため、同じような第一印象を持つかと思われがちですが、実際はそうではありません。たとえデザインが同じようであっても、相手に与える印象を考え「整える」ことで、それぞれの第一印象は異なります。

「聞き取りやすく話すこと」を、難しく感じてしまう学生の皆さんもいるかもしれません。イキイキと話すためには、やはり準備(練習)は必要です。

第一印象UPするコツは、事前準備ができます。さらに、準備に比して効果が高いことが特徴です。準備をしっかりすることで、第一印象に磨きをかけましょう。