企業選びに直結するのが「企業研究」。とはいえ「最初は何から手をつければよいか分からかった」と戸惑ってしまう人が多いのです。そこで今回は、最低限チェックしておきたい5つのポイントを解説。志望企業に対する理解を深めて、自分に合った企業を見つけましょう!
企業を選ぶためには、よく知ることから!
入念な企業研究に不可欠なポイントを伝授!
企業研究とは<企業に対する理解を深めること>です。そのためには、企業が発信する情報やデータだけでなく、企業を外側から分析することも必要です。企業を外側から分析するというのは、他社との比較や業界を俯瞰した上でその企業の立ち位置を知ること。得た知識や情報は、志望企業を選ぶためはもちろん、以降の選考にも活かされます。分析を通して企業理解が深まれば、入社後のギャップやミスマッチを回避することにもつながります。
<1>業種、事業内容の次に「企業理念」
それでは、注目すべきポイントを確認しましょう。まず、企業の業種と事業内容は、誰もが最初に目を通すのではないでしょうか。その次に、目を向けたいのが企業理念です。企業理念とは、企業が存在する目的やその事業活動の基盤となる価値観を示すもの。企業としてどうあるべきか、どのような使命を担っているかについて明確に言語化したもので、社員の行動指針となり、価値観を統一する役目も担います。企業理念に共感できるかどうかが、企業選びの第一関門といえるでしょう。
<2>業界内での「立ち位置」を知る
先ほども述べたように、企業研究は、企業が発信する情報だけに頼るのではなく、客観的なアプローチも不可欠です。業界全体を俯瞰して、その企業がどのような存在であるかを分析します。例えば、東海エリアで就職を目指す人なら、名大社の「新卒ナビ」で業種を絞り込み、同業他社の企業情報をチェックしましょう。全国区で調べたい場合は、企業の特色や業績、財務、株価の動きなどをまとめた本や、出版各社が発行している「業界地図」などが心強いツールとなるでしょう。
企業から発信される情報は、その企業の良さばかりが目立ちます。冷静な判断基準を持つためにも、他社との比較を通して<強み>だけでなく<弱み>も理解することが大切です。
<3>「求める人材像」から、自分との相性を考える
次は、企業の求める人材像です。
「求める人材像」とは、企業がどのような能力や考え方、性格、行動特性を持った人物を必要としているのかを表したものです。採用情報に明記している企業もありますが、そうでない場合は、社員のインタビューや職種紹介などを通して、どのようなタイプの人材が活躍しているかに注目してみましょう。その企業にマッチする人材像が見えてきます。また、将来に向けてどのような目標を持っているか、どのような仕事をしたいと考えているかといったキャリアビジョンも、「求める人材像」に示されていることがあります。企業が求める人材像と、<自分の特性><理想とする働き方や仕事の内容>、<将来設計>がフィットするかどうかをよく照らし合わせてみましょう。
<4>「新入社員への教育体制や研修の有無」で仕事のイメージを掴む
入社したばかりの新卒社員のために、多くの企業が新人研修を実施してスムーズに仕事に就けるようサポートしています。期間や内容は企業によって実に様々です。
例えば「ゆくゆくは海外拠点で活躍したい」「新しい事業にチャレンジしたい」「現場のリーダーに抜擢されたい」「自分のスキルを磨き続けたい」など、様々な夢や目標があると思います。そうした夢が、その企業で叶えられるかどうかを知るには、実際に働いている社員の方々の経験談が参考になります。現在に至るまでどのようなキャリアを歩んできたのかを知ることは、新たな夢や目標を見つけるヒントになるかもしれません。
企業の採用サイトにあるインタビュー記事を参考にしたり、就活イベントで社員の皆さんに直接聞いてみるのもよいでしょう。自分が将来その企業でしたいと思っていることができるかどうかをストレートに尋ねてみるのもよいと思います。
「マイ企業研究ノート」に転記して、最終選考まで役立つ勝負アイテムにしよう!
集めた情報やデータ、覚えておきたい内容は、マイ企業研究ノートを作ってまとめておくのがベストです。様々な情報源から得た情報は、改めて確認しようとするとたどり着くまでに時間も手間もかかります。ノートに転記しておけば、必要なときにサッと開いて確認でき、書き足していくのも思いのまま。何より、書くというひと手間で理解がぐっと深まります。その時の気づきや感じたこともメモしておけば、思考の整理にもなり一石二鳥。自分が欲しい情報が詰まったマイ企業分析ノートを、ぜひ作りましょう。
今回は、5つのポイントを軸に企業選びのための企業研究を解説しました。志望企業を十分に理解しているかどうかは、面接の受け答えにも如実に表れます。採用担当者に「よくわかっているね」と思ってもらえれば、よい評価につながりますよね。企業選びに役立つのはもちろんのこと、最終選考まで自分の強みになるのが企業研究のメリット。ノートに転記のひと手間も惜しまず、ぜひ早い段階から着手してみてください!